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  <title>Prison OF Thanatos～監獄～</title>
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  <description>＊小説を携帯などからUPするスペースです。（かなり自分用です。）
　　＊小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。
　　＊かなりぶつ切りです。
　　＊携帯からの更新故にあまり整理はできません（笑）
　　＊携帯にも対応しています。
　　＊コメントでの感想なども歓迎です。</description>
  <lastBuildDate>Mon, 31 May 2010 17:27:37 GMT</lastBuildDate>
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    <item>
    <title>FREE　リクとG</title>
    <description>
    <![CDATA[今では彼は、僕にとっての神様じゃない。<br />
<br />
<br />
「その足じゃ不便だろう」<br />
<br />
そう言って彼は僕に新しい銀色の足をくれた。<br />
右足と違ってただの棒だけど、慣れれば歩くことも、走ることもできるようになった。<br />
だから、その時の彼は僕にとって神様だった。<br />
背が高くて、いつも綺麗で、強い神様だった。<br />
<br />
彼と同じような姿で、同じような服を着た大きい男の人は、大抵僕を殴った。<br />
けれど、彼だけは違った。<br />
僕に足をくれて、その大きい男の人達から逃がしてくれた。<br />
<br />
その神様が連れ出してくれた家には、僕と同じくらいの子供がたくさんいた。<br />
でも僕はここでもいじめられた。<br />
ご飯に砂を入れられて、足を蹴られて、仲間外れにされた。<br />
<br />
<br />
僕は神様に、泣いてお願いした。<br />
「また、助けて」って。<br />
「一緒に連れて行って」って。<br />
<br />
<br />
神様は、今度は助けてくれなかった。<br />
本当に時々現れる以外は、その家には現れなかった。<br />
僕は神様に捨てられたんだと思って、絶望した。<br />
<br />
<br />
<br />
何年か経って、僕は誰とも話さなくなって独りでいることが増えた。<br />
一人で、神様が教えてくれた歌を歌ってばかりいた。<br />
<br />
仕事もあまりしないでいたから、もう誰も寄り付かない厄介者になっていた。<br />
そんな僕にまた神様は話しかけてくれた。<br />
僕はもう、彼に笑って飛びついたりはしなかった。<br />
そうしてただ歌いながら見上げただけの僕を、彼はじっと見てくるだけだった。<br />
<br />
<br />
「一緒に来るか」<br />
<br />
神様が意外なことを言ってくるから、びっくりしてしまった。<br />
<br />
<br />
「ただし、条件がある」<br />
<br />
歌うのをやめて、じっと神様を見上げていた。<br />
昔のような緑色の服ではなくて、灰色の不思議な形の服を着ていた。<br />
<br />
「お前が物乞いのように俺に助けを求めるなら、俺は遠慮なくお前を殴って突き放すだろう。<br />
だがお前が自分の力で生きたい、その足で立ちたいというなら、俺は手を貸してやる。」<br />
<br />
<br />
僕によくわかるように、何度も、ゆっくりとそれを説いてくれた。<br />
ちゃんとこの言葉を分かって、守れるなら連れて行ってくれると神様は言う。<br />
<br />
いや、神様じゃなかった。<br />
彼の言葉を理解する程に「彼は初めから神様じゃなかったんだ」って気づいた。<br />
<br />
僕の力ではどうしようもない所からは救ってくれた。<br />
<br />
でもその先、自分で歩く道は何もしてくれない。<br />
じゃないと、僕はどんどん駄目になって何もできない人間になってしまうから。<br />
だから僕を捨てていった。<br />
そして今、また救いに来てくれた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「わかった…今度こそ、がんばるから…」<br />
<br />
<br />
僕は、やっと彼の手をとって、彼と一緒に進むことを選んだ。<br />
]]>
    </description>
    <category>オリジナル</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB/free%E3%80%80%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%81%A8g</link>
    <pubDate>Mon, 31 May 2010 17:27:37 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>養殖　※18Rぽい</title>
    <description>
    <![CDATA[<span style="color:#990000"><br />
じゃあね…少しお話をするね。<br />
<br />
先に言っておくけど、面白くないよ。<br />
僕は人に話すなんてしたことがないからね。<br />
本当は、絵や歌にしたかった。<br />
けどこんな身体だろ？<br />
<br />
絵を描く道具もなければそもそも腕もない。<br />
曲を奏でる楽器がなければ歌い方もしらない。<br />
それでも付き合ってくれるの？<br />
<br />
ありがとう、貴方は優しいね。<br />
こんな姿になった僕に優しくしてくれる人なんて久しぶりだな…<br />
<br />
みんなね、酷いことをして笑うんだ。<br />
あの人たちと貴方の笑みはこんなに違う…どうして？<br />
なんで貴方はこんなに温かいの？触れられるのが気持ちいいの？<br />
何を食べたらそんな優しくなれるの？<br />
何を見たらそんな優しくなれるの？<br />
<br />
…あ、ごめん、僕が話すはずだったのに、質問ばかりになっちゃった。<br />
でもよかったら、聞かせてね。<br />
<br />
あ、でも1つだけ聞かせて。<br />
僕の物語に貴方が侵されて、みんなみたいになってしまうなんてことはない？<br />
貴方も僕のようになってしまうなんてことはない？<br />
あの人たちみたいになってしまうなんてことはない…？<br />
<br />
ああもう、1つって言ったのにね。<br />
信じてくれなくてもいいから、聞いてね。<br />
でもどうか、貴方には信じて欲しいな。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
木の天井<br />
もう木の形をせず木目しか面影を残さない筈なのに<br />
それはまだ生きていたのか<br />
<br />
実を実らせた<br />
たくさん、たくさん実らせた<br />
けれどせまい天井にその実は入りきらず、ぎゅうぎゅうになっていて<br />
<br />
僕もその実のひとつ<br />
<br />
狭い天井の中で<br />
このままでは実は全てお互いを潰してよく育たない<br />
<br />
あの人たちは間引いた<br />
実を、大きな実を間引いた<br />
醜い実を間引いた<br />
<br />
けれど実はいつのまにか実り<br />
そして大きくなっていく<br />
<br />
実は天井から追い出されるとき、悲しい声をあげた<br />
赤い汁を滴らせて<br />
天井から外されてどこかへもっていかれる<br />
ちゃんと誰かに食べてもらえたのかな<br />
<br />
ときどきあの人たちは味見して、また実を天井に戻す<br />
それでも実は悲しい声をあげていた<br />
<br />
僕にはいつも隣にいた実がいたんだ<br />
綺麗だったと思う<br />
みんなもあの人たちもそう言っていた<br />
<br />
でもなぜかある日、その実はもがれた<br />
多分間引きじゃなくて収穫<br />
それくらい綺麗だったんだ<br />
<br />
僕も隣にいたから、まだ小さいのにいっしょにもがれた<br />
僕は捨てられるのかと思ったら、違ったみたい<br />
だって赤い汁を出して潰されることはなかったから<br />
<br />
<br />
天井から取られて持っていかれた先は暗かった<br />
あの天井も暗かったけど<br />
でも広かった<br />
歩けないようなところじゃなかった<br />
<br />
そこでは何をされてたのかよくわからない<br />
実に何かを入れていたんだ<br />
みんなが「たべる」って言ってたけど<br />
僕のしってる「たべる」ということとは違ってたんだ<br />
<br />
実に、あの人たちはくっついてくる<br />
それで実に身体を刺し込むんだ<br />
遊んでるように見えた<br />
<br />
僕たちには赤い汁が入ってるのに、何故か白いのを入れてくるんだ<br />
それで何かが変わるのかな<br />
<br />
たくさん、たくさん入れられた<br />
このへんがすごく痛くて痛くて、こっちのほうも痛かった<br />
<br />
あるときね、そこにいっしょにいた実がちょっと変わったんだ<br />
ぽっこりふくれてきた<br />
<br />
そうしたら、潰されたんだ<br />
中はやっぱり赤い汁だったよ、じゃああの白い汁はなんだったんだろう<br />
たぶんぽっこりふくれたのはあれのせいだよね<br />
<br />
だから僕もぽっこりふくれたら、潰されて食べられるのかなって<br />
そのために僕たちという実は生ったんだって思った<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
ふふ、子供の発想って凄いでしょう。<br />
今はもう、あれはなんだったのかよく分かってるよ。<br />
あと、僕はふくれることはないっていうのも分かってる。<br />
<br />
潰されて、食べられることはあるのかもしれないけど。<br />
<br />
…？<br />
どうしたの？<br />
触っていていいよ。<br />
<br />
だって貴方もそれを刺しに来たんでしょう？<br />
それで僕の中に白い汁を出したいんでしょう？<br />
僕はそのための実なんだから。<br />
<br />
本当に“実”だと思ってるのかって…？<br />
<br />
うーん…半分本気、半分嘘。<br />
そのほうが言いやすいし、僕自身の呼び名なんて分からない。<br />
名前もないし、人と言えるのかもわからない。<br />
<br />
…ほら、言えないでしょう？<br />
人ならあの人たちや貴方とこんなにも姿も立場も違う理由が説明できない。<br />
誰も僕を人として扱えないし、人にすることもできない。<br />
<br />
ああ、でもそんな顔をしないで。<br />
さっきみたいに笑ってて…？<br />
こうやって優しくしてくれる人、初めてなんだ。<br />
話せる人も、初めて。<br />
<br />
だから貴方に刺してもらいたいな。<br />
いつも痛くて苦しいけど、貴方ならいい気がする。<br />
<br />
ねえ、たくさん刺して、たくさん出していいから。<br />
もっとたくさん話がしたいな。<br />
ああ、貴方の話が聞きたい。<br />
さっきの質問の答えも欲しい。<br />
<br />
もう、誰も触ってくれなくなったんだ。<br />
傷がたくさんついちゃったし大きくなっちゃったから…<br />
<br />
きっと僕はもうすぐ潰される。<br />
赤い汁をたくさん出して…<br />
<br />
誰か、飲んでくれるのかな、食べてくれるのかな…<br />
それだったら素敵なのに<br />
でもきっと不味いから誰も食べてくれないだろうな…<br />
<br />
ああ…せめて貴方に潰してほしいな…<br />
食べてなんて言わないから<br />
優しく潰して欲しい<br />
<br />
皆が潰されたときみたいに、悲しい声はあげたくない。<br />
わがままかもしれないけど、そうなれたら僕は幸せ。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
ああ………そっか。<br />
<br />
そのためにきて、くれてたんだね…<br />
なら早く摘んでよ。<br />
僕は幸せだから。<br />
<br />
…え、食べてくれるの？<br />
<br />
ありがとう。<br />
不味かったら、ごめんね…？</span>]]>
    </description>
    <category>とりあえず保管庫</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%9A%E4%BF%9D%E7%AE%A1%E5%BA%AB/%E9%A4%8A%E6%AE%96%E3%80%80%E2%80%BB18r%E3%81%BD%E3%81%84</link>
    <pubDate>Sun, 09 Nov 2008 09:49:31 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>新シリーズになりそうでならない</title>
    <description>
    <![CDATA[喜劇は何処にでもある<br />
<br />
悲劇もまた然り<br />
<br />
<br />
それは目に見えない所にあるのかもしれないし<br />
目にしているのに気付かぬこともあるだろう。<br />
<br />
<br />
「……ジュノー…」<br />
<br />
ぼんやりと昨日の新聞に目を通していて、何やらごちゃごちゃした写真と『ジュノー』という町名に目を引かれた。<br />
<br />
たしか“あいつ”の出身だったな。<br />
<br />
「…何か面白い記事でもあったか」<br />
<br />
まるでセンサーでもついているかのように、一瞬頭に思い描いた騎士が実際に目の前に現れた。<br />
<br />
「…ジュノーにあると噂された“旧・生体研究所”らしき施設を発見、検挙。」<br />
<br />
それだけ言って誌面を相手に押し付ける。<br />
見ていて気分のいい記事ではなかった、そんなものを朝刊にいれるなと思う。<br />
<br />
「薬物、拘束、解剖…はぁ～イカれてるな。」<br />
<br />
まるで他人事のように。<br />
写真に映っている男に気付かなかったわけではあるまい。<br />
長年その研究所に閉じ込められたままで、先日救出されたという被害者。<br />
<br />
印刷のせいもあるだろうが、どこか雰囲気がこの騎士に似ていることに。<br />
<br />
ジュノーにいた頃、定期的に「何処かの研究所」に採血されていたとこの男はいう。<br />
それがこの施設だというならば、一歩間違えばこの写真に写っていた彼は自身だったかもしれないというのに。<br />
もしくは隣の写真にある黒い肉塊や死体や骨だったかもしれない。<br />
<br />
それに、この写真の男と無関係ではないかもしれない…<br />
<br />
「お前と、一緒に暮らして、狩りして、闘って、飯食って、話して…」<br />
<br />
新聞はテーブルに放られ、後ろから手が伸びてきて首を絞めるように抱きしめられる。<br />
<br />
「そんだけが俺の全てだ。外のどこかの出来事なんざどーでもいい」<br />
「…この引きこもりが」<br />
<br />
皮肉を言うと、笑う気配があって後から耳に強く歯が立てられた。<br />
<br />
怯えたようにカメラを見つめて写真に写ったように思っていた男の瞳が、今度はこちらを恨めしげに睨んでいるように見えた。<br />
<br />
<br />
<br />
悪いな、俺もあんたのことはどうでもいい。<br />
<br />
<br />
写真に向かって呟き、抱きしめてくる相手に身を任せてため息をついた。<br />
]]>
    </description>
    <category>とりあえず保管庫</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%9A%E4%BF%9D%E7%AE%A1%E5%BA%AB/%E6%96%B0%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84</link>
    <pubDate>Thu, 16 Oct 2008 19:51:24 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ギルド:インビシブル</title>
    <description>
    <![CDATA[『君はまた…全く、いい加減にしなさい。』<br />
『そろそろ上納解けよなぁ…』<br />
『アンタさあ、なんの為に冒険者やってんのよ』<br />
<br />
冒険するから冒険者って言うんじゃねーの？<br />
そう言い返したら、回りは呆れた顔ばかりする。<br />
<br />
『屁理屈よ、そんなの』<br />
『冒険したいならレベル上げてからにしろよ』<br />
『うんうん、その方が行ける場所も多くなるしねえ？』<br />
<br />
何度も何度も、俺に強くなることを迫る。<br />
俺をギルドに受け入れる時「人それぞれペースはあるよね」とか言って笑ってたのに。<br />
やっぱり強くなることを強いるんだ。<br />
<br />
「しつこい。俺の勝手だろ！」<br />
<br />
<br />
そう言ってギルドを飛び出した。<br />
決断まで時間は掛からなかった、ぶっちゃけ始めからこうなるって予想できたし。<br />
そんな風に入っては抜けて入っては抜けてを繰り返すのも、もう何度めだろう。<br />
それでもやっぱり、狩りを…というより、強くなることを強要されるのは嫌だった。<br />
<br />
俺はただ、世界を見たかった。<br />
世界中を旅したかっただけなんだ。<br />
<br />
「…ウィンリーっつったっけ。じゃあ何でギルドに入ってるん？」<br />
<br />
矢を仕入れてくれるブラックスミスの姉さんがいて、ずっと買いに言ってるうちにお得意さんになった。<br />
お陰でこの人のとこに行けばいつでも矢が安く手に入る。<br />
まあ、それを狙って一カ所で買ってたんだけどな。<br />
美人だったし巨乳だし。<br />
<br />
「ギルド狩りについてけば弱くてもダンジョンとか潜れるし。あ、あと上納でレベル上がるの押さえられるし。」<br />
「成る程」<br />
<br />
ニッコリ笑ってブラックスミスさんは何かを渡してきた。<br />
………ギルドエンブレム。<br />
<br />
「上納させてやるしギルド狩りとかもやってやるからさ、頼みがあるんだ。」<br />
「頼み？」<br />
<br />
そのブラックスミスはニッと白い歯を見せて笑った。<br />
目が離せなくなったのは美人だったからなのもあるが、それだけじゃない。<br />
<br />
この人は裏切らない、そう思えたから。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
『ヒショウさーん。アマツの桜もうないけど、イイ感じの宿が刺身とかを安く出してましたよー。なんかこの春は大漁らしいっす』<br />
<br />
『………。』<br />
『ちょっ！こらウィンリー！今はその情報いらないー！今せっかくコモドのリゾート件ラブホテルに』<br />
『ありがとう早速アマツに行く。宿の名前教えてくれ。』<br />
<br />
邪魔しちまったか。<br />
ま、いいや。<br />
どーせ何処行っても二人仲良くやるんだろうし。<br />
<br />
『レイヴァさーん』<br />
『む』<br />
『今ジュノーにいるんだけど、ホテルのスイート空いてるみたいっすよー』<br />
『予約を頼む』<br />
<br />
レイヴァさんのその言葉で、ギルドチャット内がわたわたした。<br />
<br />
『ちょっ！レイヴァ！？何なに、誰と泊まりに行くの！？彼女！？』<br />
『おかたい顔して、やるぅ～っ』<br />
『えーっと、ひょっとしてシスター・ウラルカとか…？』<br />
<br />
たいてい、こうゆうので食いついてくるのって、ルナティスさんとマナさんとセイヤだよなぁ。<br />
<br />
『……接待だ。』<br />
<br />
レイヴァさんからの返答は、それはそれで反響を呼んだ。<br />
たしかに、あの鉄仮面で人をもてなすとか考えられねーしな。<br />
<br />
『じゃ、シングルでいいっすか。何部屋？』<br />
『３だ。』<br />
『了解でーす。』<br />
<br />
俺は場違いなくらい上品なホテルに、狩り用の薄汚れた服で入って行って受け付け前に立った。<br />
案の定、心底怪訝な顔をされた。<br />
<br />
「シングル３部屋を２泊、明日からの予約でお願いします。あ、領収書もお願いします。」<br />
<br />
あんま長居はしたくなくて、それだけまとめて言った。<br />
受け付けのお姉さんはニッコリ笑って会計を済ませて領収書の小さい紙にペンをはしらせた。<br />
<br />
「宛名書きはどうなさいますか？」<br />
<br />
<br />
「ギルド：インビシブルで。」<br />
<br />
<br />
<br />
ウィンリー<br />
ギルド：インビシブル<br />
職位：ウィンリー旅行代理店<br />
]]>
    </description>
    <category>とりあえず保管庫</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%9A%E4%BF%9D%E7%AE%A1%E5%BA%AB/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB</link>
    <pubDate>Thu, 26 Jun 2008 14:33:20 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kangoku.blog.shinobi.jp://entry/60</guid>
  </item>
    <item>
    <title>ヒショウの・・・</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
一瞬、目に入り気にかかったが、何故気にかかったかも分からなかったから視線を外した。<br />
視線を戻した先では何故かレイヴァとルナティスが腕相撲をしている。<br />
確かルナティスが腕相撲したいと言い出したが彼に叶うのはレイヴァくらいしかいない、よって仕方なくレイヴァが承諾して勝負が始まるところだ。<br />
<br />
二人が押したり押されたりの攻防を繰り返していると、背後に人が寄ってきた気配を感じた。<br />
振り返ると、先ほど一瞬だけ気になって視線を止めたハンターの女性だった。<br />
彼女はまだ声も掛けていないのにヒショウを見て「やっぱり」と言いながら笑顔を浮かべた。<br />
<br />
「私のこと、覚えてる？」<br />
<br />
安っぽい軟派に使われそうなことを言って彼女は親しげにヒショウの顔を覗き込む。<br />
メンバーは何事かと困惑しているが、１番困惑しているのはヒショウ自身だ。<br />
覚えがない。<br />
視線で「わからない」と告げながら、彼女を頭から足まで眺めてみた。<br />
冒険者には珍しく化粧をしてアクセサリーをあしらい、筋肉より滑らかさが目立つスタイル。<br />
細くくびれた腰には薔薇が絡んだ髑髏の入れ墨が佇む。<br />
それを見て、思い出した。<br />
<br />
「…思い出した。」<br />
<br />
ヒショウはそう言うが、別に嬉しそうではなくかと言って嫌そうでもない。<br />
友人にしては親しさはなく挨拶もない。<br />
女性も親しげなのは言葉だけで態度はどこか他人行儀だ。<br />
<br />
「お久しぶり、覚えてもらえてたなんてうれしいわ。」<br />
「……。」<br />
<br />
返す言葉に困っているヒショウを見て、彼女は笑いながら「相変わらずつれないわね」と呟く。<br />
ハンターは視線を一瞬テーブルを囲む面々に向けたが、ヒショウのギルドメンバーと知りながら挨拶も無しにヒショウと近い距離で話す。<br />
<br />
「ねえ、私最近ソロでつまらないのよ、よかったら今日か明日狩りにでも付き合ってくれない？場所はどこでもいいから。」<br />
「生憎だが、もう相方がいる。」<br />
ヒショウが即座に短くそう告げると、彼女は笑顔を削ぎ落として不機嫌そうに歪めた。<br />
<br />
「ああ、そうゆうことね。わかった、また会った時退屈してたら付き合うわ。じゃあね」<br />
<br />
彼女はそう言ってあっさりと背を向けた。<br />
<br />
「……あの方は」<br />
<br />
メルフィリアは独り言のように疑問を口にした。<br />
それにヒショウが答えぬうちにマナが不機嫌そうにため息をついた。<br />
<br />
「オイコラ、あの女が去り際に私の事に睨んだぞ。変な勘違いさせてんなよ。どーせ元カノだろ、一言弁解しろよ。」<br />
「…別に、だからって手を出してくる程熱の入った女じゃない。」<br />
<br />
ヒショウがばつが悪そうにしているのは、今はルナティスという恋人がいるからか、それとも余り人に自慢したくなるような女性ではなかったからか。<br />
<br />
「…随分、ヒショウの好みから外れた人だね。」<br />
<br />
恋人である自分のことを棚に上げて、意外にもルナティスがあの女性の話題に突っ込んでくる。<br />
表向きはただ仲間の昔の事情を掘り起こして聞き出そうとしている野次馬のような雰囲気だが、下手をしたらヒショウとルナティスの間に何か問題が起きそうな危うさがある。<br />
<br />
現在の恋人としては、昔の恋人の存在は気になると同時に不安を煽るものだろう。<br />
<br />
「…お互い、本気じゃなかったからな。」<br />
<br />
ヒショウは言いにくそうに眉をしかめるが、はぐらかしたりするとルナティスを不安にさせるだろうと事実を告げる。<br />
<br />
「でも別に、狩りくらい付き合ってあげればいいんじゃないですか。ヒショウさんが浮気するなんて思ってませんよね、ルナティスさん？」<br />
「浮気しないのは分かってるけど、さっきのあれ、つまりは誘ってたんじゃないの？」<br />
<br />
白昼堂々のそんな発言に、一帯の空気が固まった。<br />
どう聞いても普通の会話だったろうになんて解釈してるんだ、と皆が思ったが、ヒショウが否定しないのも気になった。<br />
<br />
「ど、どう聞けばそうなるんですか？」<br />
「だってーただの狩り仲間にしては距離が近いし元恋人にしては二人ともよそよそしいし、ヒショウが誘いを遠慮なくばっさり断るし。ていうか相方がいても狩りくらい付き合うでしょ、なのに向こうもあっさり諦めてたから。相方って恋人の代名詞だったんじゃないの？何よりヒショウってあーゆーあから様にフェロモン出してる女の人嫌いでしょ。あと貧乳の方が」<br />
「そろそろ余計だ。」<br />
<br />
要らない考察まで持ち出し始めてきたルナティスの頭にヒショウの平手打ちが入る。<br />
<br />
「つまりはセフレかよー」<br />
<br />
マナのあまりにストレートな言い方に、動揺した。<br />
結構人前での発言に慎みがないのはマナとルナティスの似たところだ。<br />
<br />
「……っ……ま、あ…そうなる、か…」<br />
代わりにいい言葉が見つからず、ヒショウはしぶしぶ頷く。<br />
<br />
「だよな。腹のあたり見て思い出してたし。」<br />
「……。」<br />
「ヒショウにも、そうゆう時があったんだなー。」<br />
「…若気の至りだ。」<br />
「男なら当然だろ。で、あの女の人のどこがよかったの？」<br />
<br />
ルナティスを横目に盗み見ても、その顔に不機嫌さは見つけられない。<br />
純粋に気になっているように見える。<br />
<br />
「…どこも」<br />
「……惚気？」<br />
<br />
自分の発言は「あの女性の全てが好きだった」と捉えられたらしい。<br />
慌てて首を振って否定した。<br />
<br />
「どこも、好きなところがなかったから付き合った。お互い、本気になるつもりはなかったから。」<br />
「ま、ちゃんとそーやって先のこと考えてるのはいいけどな？」<br />
<br />
何かいいたげに口を出したマナはそこで言葉を濁した。<br />
元から冷めていて熱くなる間もなかった相手だとしても、ルナティスは面白いはずがない。<br />
<br />
ルナティスと腕相撲の姿勢のままでいるレイヴァが、勝負もしていないのにずっと腕を震わせている。<br />
話している最中もルナティスがずっと強く握ってきているから、痛くないように対抗して握り返しているのだろう。<br />
ヒショウはそんなルナティスの内面の怒りに気付かないが、知らなくて正解だ。<br />
<br />
<br />
<br />
『………マナ、僕があの女の人殴りに行ったら止める？』<br />
<br />
ルナティスとマナの互い間でしか聞こえない声で、そんな物騒な会話が成されていたとはその場の誰も思わなかった。<br />
<br />
『止めて欲しいから聞いてんだろ？』<br />
『まあねー』<br />
<br />
勿論、未遂に終わったが<br />
]]>
    </description>
    <category>自キャラシリーズⅠ</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E8%87%AA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%85%B0/%E3%83%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%81%AE%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB</link>
    <pubDate>Sat, 24 May 2008 09:34:40 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ルナティス＋ヒショウ</title>
    <description>
    <![CDATA[「ちょっとこっちきて」<br />
<br />
日が沈んだ頃、ルナティスが前触れもなくヒショウにそう呼びかけ、外へ連れ出す。<br />
数分歩いて辿りついたのは、簡素な屋敷の脇。<br />
外壁に松明が点々と括り付けられている通りだった。<br />
<br />
「何だ、こんな所で」<br />
「見て欲しいのがあるんだ」<br />
<br />
そう言ってルナティスが袖の中に隠し持っていた物を掲げる。<br />
マナが知り合いのダンサーから貰ったと言って先刻見せびらかしていた装飾刀だった。<br />
刃の研がれていない刀身はシンプルだが柄には過剰な装飾と絹布があしらわれている。<br />
<br />
マナが一目で気に入ったというだけあって近くで見ても見事なものだった。<br />
<br />
「………、嫌な気分になったら言ってくれよ。」<br />
<br />
ヒショウには全く意味の掴めないようなことを言いながら、ルナティスは刀を掲げる<br />
松明の炎と月明かりが映し出す世界。<br />
刀と彼の横顔が揺らめく。<br />
<br />
針金を通したように延びる背筋、刀の刃先で反対の手の平から二の腕迄をゆっくりとなぞり<br />
そして目の前に水平に走らせ、刀を手首と指で回転させながら背を回り、いつの間にか反対の手に収まる。<br />
<br />
足を開き、まるでそこにいない敵を切り裂き、威嚇するようにルナティスは刀を振るい、寸分の狂いもないリズムでステップを踏み虚空を睨みつける。<br />
徐々にリズムは速まり、高鳴り、腕、腰、足、刀。全てが煽情的に舞う。<br />
<br />
まるで戦場の炎のように激しく舞い、狂乱の音楽が聞こえるようだった。<br />
だがそうかと思えばリズムは治まり水面さえざわめかせないような緩やかで無音のステップと刀の機械的な動き。<br />
舞神の様に凜とした表情が神秘的で、髪や睫毛微かな唇の動き、なにもかもに魅入られる。<br />
<br />
リズムが２度、いや３度だったかもしれないが、変調したころに静かに夜を燃やすような舞いはひそかに静まっていった。<br />
それは紛れも無く、見事な舞神のものだった。<br />
<br />
「……どう？」<br />
<br />
どうと聞かれても<br />
<br />
「……凄いな、何とも言えず…綺麗だった。どこでそんな…」<br />
「あそこで」<br />
<br />
ルナティスが言葉を濁し、苦笑いする。<br />
それだけで分かってしまった。<br />
そしてヒショウは素直に絶賛してしまったことを後悔した。<br />
<br />
「いろいろあって、仕込まれたんだけど、いつも体調不良だったから完全じゃなかったんだよね。…必死、ではあったけど。」<br />
「………。」<br />
「だから万全の状態でのは、ヒショウが初めてだな。…うん、嫌じゃなかったら見て貰いたかったから。」<br />
<br />
そう言う笑顔に陰はないのに、悲観的になるのはルナティスに悪いかもしれない。<br />
だがならずにはいられなかった。<br />
閉じ込められ踏みにじられていた、それだけではない。<br />
彼が言葉を濁す場所で純粋に舞いを習ったとは思えない。<br />
傷付いた身体で、見世物にされながら舞う少年の姿が目に浮かぶ。<br />
<br />
「……皆の前では見せないのか？」<br />
<br />
気の利いた慰めや労りなど思いつかなかった。<br />
<br />
「ヒショウに、１番に見て欲しかったから。皆には…今度の宴会でやるかな？自分がこうゆうのやってた、って、この宝刀見るまで忘れてたし。」<br />
「……きっと、皆驚く。」<br />
「だったらいいな。」<br />
<br />
余りにも自然に笑うルナティス。<br />
彼は…心から笑っていないのかもしれない。<br />
でも<br />
<br />
「今が幸せだから、昔の嫌な思い出だって今に活かせるさ。」<br />
<br />
その言葉は事実だろう。<br />
その幸せの片鱗になれるなら。<br />
<br />
喜んで自分を彼に捧げよう。<br />
彼の苦痛も受け入れよう。<br />
<br />
「……。」<br />
<br />
ヒショウは冷静な思考と緩やかな動きで目の前のルナティスを引き寄せ、腕の中に抱きしめた。<br />
彼は突然の事で目を丸くしたが、単純に嬉しいと思ったから何もしなかった。<br />
<br />
「…………聞いて、いいか。」<br />
「………。」<br />
<br />
肩に顔を埋めた彼から「何を？」とまで聞かれずとも分かった。<br />
話すことは苦ではなかった。<br />
それでまたヒショウがルナティスに引け目を感じるのが目に見えてしまい、迷う。<br />
<br />
だが、ただ受け入れ慰めてくれてはいてもヒショウから話に突っ込んでくるのは初めてのこと。<br />
彼なりにいろいろ考え、ルナティスの苦痛の記憶と正面から向き合い歩み寄ろうとした結果だろうと、補足がなくてもわかる。<br />
<br />
<br />
「…あの部屋から時々、連れ出された。僕を心底気に入った人がいて、特別に。派手な服着せられて。」<br />
「…何処へ連れていかれた。」<br />
<br />
「…サロン。身なりのいい人達沢山がいて、奴隷を連れてくる人もいた。」<br />
「…そこで何を。」<br />
<br />
ルナティスが、ヒショウの背中に手を回して抱き返す。<br />
彼はまるで催眠術に誘導されるようにポツリポツリと話す。<br />
<br />
「さっきの踊りを。」<br />
<br />
それにヒショウはまた質問を返して話を引き出していく。<br />
<br />
「それだけか。」<br />
<br />
そしてルナティスはおとなしく答える。<br />
<br />
「………――――。」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
それは、壮絶な悪夢。<br />
<br />
<br />
<br />
ヒショウはそれに耐え切れなかった。<br />
]]>
    </description>
    <category>自キャラシリーズⅠ</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E8%87%AA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%85%B0/%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%EF%BC%8B%E3%83%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6</link>
    <pubDate>Wed, 14 May 2008 18:26:54 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ルナティスとマナ</title>
    <description>
    <![CDATA[「ルナティスさんって、ヒショウさん以外に彼氏いなかったんですか？」<br />
「さりげなく彼氏なんだね、ありがとうセイヤ。僕、一応ノーマルだよ。」<br />
<br />
まあ、男と寝ることに抵抗はないのは確か。<br />
ついでに恋人は男だけど。<br />
<br />
なんだか人の事情に首を突っ込むのが好きな後輩アコライト君がにこにこしながら聞いてくる。<br />
凄く聞きたい、ってわけではないんだろう、顔がそんな真剣じゃない。<br />
彼には何となく話のきっかけが欲しいくらいのこと。彼の話好きな性格のおかげであまり喋らない人種が多いこのギルドも明るい日常だ。<br />
<br />
「ヒショウのことが好きなのは、もう小さい頃からずっとだったからねえ…」<br />
「じゃあ、ずっと一筋だったんですね。」<br />
<br />
「いや、何回か彼女はいた。」<br />
「……いたんですかい、ヒショウさんの下りが要りませんよ。」<br />
<br />
「それでも心はヒショウ一筋だったと主張するために。」<br />
<br />
一応、会話が聞こえる位置にヒショウがいるからね。<br />
そちらを見ると「はいはい」なんていい加減な反応しながら武器を磨いている。<br />
<br />
「まあ、一応、男の子ですから僕も…片思いの寂しさを紛らわす為にね…」<br />
<br />
何だか言い訳がましいな、なんて思いながら歯切れが悪くなる。<br />
それを言えば、ヒショウにだって彼女とまではいかなくても女の人との付き合いはあったから後ろめたくはない筈なんだけど。<br />
<br />
「あ、一時期マナさんと付き合ってませんでしたっけ。」<br />
「いや、あれはヒショウを騙す為に」<br />
<br />
あ、なんか思い出してヒショウが苛々してる…<br />
武器を扱う手が雑になっているのが見る人が見れば気付くだろう。<br />
まあ、彼にはいろいろ嫌な重いさせたしな…嘘の既成事実で僕が無理矢理抱いたわけだし。<br />
でも初めてヒショウが僕に見捨てられるのを懸念して泣いたっけ。<br />
あれはたまらなかった。<br />
<br />
懐かしいなあ…。<br />
今思えばかなり酷いことしてるけど、あの時はいろいろ切羽詰まってたから…………<br />
<br />
「でも嘘でよかったですよね。もし本当にマナさんとルナティスさんがくっついてたら近親相姦だし。」<br />
<br />
可愛い顔してさらりとえげつないこというなセイヤ！<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
あ。<br />
<br />
<br />
「………。」<br />
<br />
僕は何だか顔面蒼白になりながら、マナを見た。<br />
彼女は目を丸くして、けれどすぐに僕の視線の意味に気付いたらしい。<br />
<br />
「あー………遅かったな。」<br />
<br />
マナはにやりと悪戯っぽく笑っただけだった。<br />
お、遅かったなとかそうゆう問題じゃないだろ！？<br />
<br />
「ま、まさか…恋人のフリに乗じてやっちゃったとか…」<br />
「……フリに乗じてというか…もっと昔に……い、いや！でも多分酔った勢いで裸で寝ただけで多分やってはいない！泥酔すぎてそんなこと出来る状態じゃ」<br />
「私あの後超フトモモ痛かったんだけどー、股とかマジ痛かったー。」<br />
「うそだああああああああ！！！！」<br />
<br />
笑いながら爆弾を落とすマナを、無意味理不尽にシバきたくなった。<br />
別に、道徳に反して心傷付くような神経してないけどさ、思いもしなかった禁忌ってやつに酷くショックを受ける。<br />
<br />
「………近親相姦はどーでもいいが、マナさんに手を出してた事実は見逃し難いぞルナティス、土下座しながら切腹しろ。」<br />
「土下座で腹切りって難しいし！いや、しないし！っていうかどーでもいいのはそっち！？」<br />
「まーまー、シェイディ、これでも一応私の弟なんだ、大目に見てくれたまえ。」<br />
<br />
「マナさんもマナさんだ！俺がいたのにルナティスと…っ」<br />
「いや、お前と付き合う前だからな？」<br />
<br />
僕はうちひしがれながら、ヒショウの方を見てみた。<br />
一瞬、こちらを横目に見ていた彼と目が合う、が<br />
目を反らされた。<br />
<br />
<br />
Σ(;゜Д゜;;)<br />
<br />
「ヒショウ…！無意識だったんだ！不可抗力だったんだ！知らなかったんだ！見捨てないでー！！」<br />
「いや、別に…」<br />
<br />
ヒショウはマナの方をちらっと見てから、溜め息をついた。<br />
『やっぱりルナティスもあーゆうスタイルのいい女がいいんだろうな、乳とか』とか言っているような気がして思わず慌てる。<br />
<br />
「確かにマナみたいにボリュームあるスタイルはタイプだけどヒショウに比べたらスッポンだから！ヒショウみたいに優しくて綺麗で細くて感度いいのとかさいぶほっ」<br />
<br />
僕の褒めちぎりは顎への衝撃で切れた。<br />
足を組み換え様に蹴り上げられたらしい。<br />
……いや、怒られるの分かってたけどね、分かって欲しかったから。<br />
ぐるりと視界は回転して、僕の意識も暗転していった。<br />
<br />
<br />
「…大体、嘘だろう。」<br />
ヒショウの呟きに、気絶したルナティスを介抱していたセイヤが小首を傾げる。<br />
「マナがお前にやられた、って話。」<br />
「え？」<br />
<br />
ヒショウははっきりとそう言いきるが、その根拠はどこに？<br />
当人でさえ否定しきれなかった事実を何故ヒショウが？とセイヤは怪訝な顔で訴え続けている。<br />
<br />
<br />
「昔、皆で盛大に飲んだ時のことだろ。お前とマナがあまりに酒臭かったから二人まとめて部屋に押し込んだ。で、そのあと心配になって部屋覗いたら二人して吐いてたから、俺が汚れた服脱がして二人をベッドに押し込んだ。」<br />
<br />
ルナティスにとってはありがたい事実を、当のルナティスは気絶して聞き逃している。<br />
<br />
「なんだ、そうゆうことですか。」<br />
「そうゆことなんだな」<br />
「お前が言うな、マナ」<br />
<br />
「でも、だからって裸にしなくてもよかったんじゃ？」<br />
「裸にはしてない、ルナティスは下は履いてたしマナには肌着を着せたぞ？」<br />
「………え、じゃあ…？」<br />
<br />
何故ルナティスは二人とも裸だったと記憶していたのか。<br />
その理由に悩んだのは数秒だった。<br />
<br />
その場にいた者の視線が、マナに集まる。<br />
<br />
<br />
<br />
「てへっ」<br />
<br />
<br />
マナは自分の頭を拳でコツンッと叩いて舌を出した。<br />
美人だけあってそのかわいらしい動作は不快なものでは決してなかったが、皆を呆れさせた。<br />
<br />
そんなことは露知らず、ヒショウの足元に倒れるルナティスは夢の中で神に祈りを捧げているようだ。<br />
]]>
    </description>
    <category>自キャラシリーズⅠ</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E8%87%AA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%85%B0/%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%8A</link>
    <pubDate>Tue, 29 Apr 2008 04:13:00 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kangoku.blog.shinobi.jp://entry/57</guid>
  </item>
    <item>
    <title>FREE</title>
    <description>
    <![CDATA[「なあ、リク」<br />
「なに！？なに！！？」<br />
<br />
名前を呼ばれたのがそんなに嬉しいのか、リクは尻尾があったらちぎれんばかりに振り回しているだろう勢いで喜ぶ。<br />
喜ぶのはいいが、その手にある牛乳を零すなよ。牛乳って零すとクセエんだから。<br />
<br />
「お前、写真撮る時、どこまでいける。」<br />
「ん？撮影の仕事？」<br />
「まーな。」<br />
「どこまで、っていうと？」<br />
「露出。」<br />
<br />
後ろでチヒロが飲んでた何かを吹いた。<br />
すかさずＧがふきんを取ってテーブルを拭きながら彼女の背中を摩ってる。<br />
当のリクはというと気にした様子もなく真面目に考えている様子。<br />
コイツ、恥ってもんがあんまないからな。<br />
<br />
「パンツ一丁は嫌だ。全裸はＯＫ。」<br />
「成る程、ハンパに脱がされる位なら全裸を選ぶか、男らしいじゃねーか。」<br />
「そっ、それほどでもないでありますっ！」<br />
<br />
照れてにやけているリク、今ならきっとヌード写真やらせても文句は言わないに違いない。<br />
<br />
「でも僕の裸なんか見て喜ぶ人いないよ？汚いもん。」<br />
<br />
汚いっつーのは体格とか体毛とかの話じゃなくて、事故で負った怪我のことを言っているのだろう。<br />
<br />
「いや、ドＳは喜ぶんじゃねーかと思って。」<br />
<br />
<br />
そう言って俺はある雑誌を彼に見せた。<br />
それを見たリクは、<br />
<br />
流石に固まって涙目になってきた。<br />
それを覗き込んだＧは、流石に顔をしかめて、チヒロは思わず顔を背けた。<br />
まあ、なにかと言えばぶっちゃけアブノーマルなエロ本のモデル募集欄なんだが。<br />
<br />
<br />
「これ、露出とかそういう問題じゃない！！」<br />
「お前、そーゆーの好きじゃ」<br />
「好きじゃないっ！SAIのばかーっ！！」<br />
<br />
走り去った扉の向こうで<br />
「そんなSAIが好きな僕のばかーっ！！！」<br />
とか言ってるあたりこれからの人間関係に問題はないだろう。<br />
<br />
<br />
<br />
「SAIさん…」<br />
静寂が立ち込めた部屋で、チヒロが控えめに俺に声をかけてくる。<br />
まーこっちもなんか深刻な顔しちゃって。<br />
<br />
「ジョーダンだよ、ジョーダン。」<br />
「いえ、そうじゃなくて」<br />
「ん？」<br />
<br />
「リクが…事故で酷いめに遭ったのに、これは…ちょっと…」<br />
<br />
俺らの間で「事故」といえばリクが足や指や声を失い、頭のネジが外れた事件のこと。<br />
詳しくはもう俺だって思い出したくもないが、リクは拉致されたうえに暴行を受けた。<br />
暴行、じゃ生易しい。<br />
殺されかけた。<br />
<br />
いくら冗談だからってそれを思い出させるようなことをさせようとするのは酷い、チヒロはそういいたいんだろう。<br />
<br />
「リクにそのモデルをやらせたいんじゃなくて」<br />
<br />
脇からボソリとＧ。<br />
<br />
「SAIがリクにそーゆーことをやりたかっただけなんじゃないのか。」<br />
「は！？」<br />
<br />
チヒロがＧの発言に思わず口を開けたまま固まった。<br />
おもろいな。<br />
<br />
「毎回毎回、お前の観察には恐れ入るよ。」<br />
「最近お前がリクをただ突っぱねてるだけじゃないのは分かってたし、もともとお前はそうゆう性癖だしな。」<br />
「愛情表現だ、愛情表現。」<br />
<br />
段々俺とＧの会話の意味が分かってきたらしく、チヒロがムカついた顔になってきた。<br />
女の嫉妬は怖いからな、後でテキトーにフォローしておこう。<br />
<br />
まあつまりは、俺も徐々にアイツの直球な愛情に心を許してきた、ってことかな。<br />
ただし、だったら俺の性癖も理解してみろ、ってわけであの本を見せてみたわけだ。<br />
あとあいつが真性マゾじゃないことを確かめたかったし。<br />
<br />
「アイツがマゾだったらソッコーお断りだからな！」<br />
「変態…」<br />
「SAIさん…」<br />
<br />
は？何を今更。<br />
<br />
このグループの中に方向性の違いはあっても変態じゃないやつなんていないだろ？<br />
]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/free_56</link>
    <pubDate>Sat, 16 Feb 2008 09:35:43 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kangoku.blog.shinobi.jp://entry/56</guid>
  </item>
    <item>
    <title>グロ×ジノ＋ヒショウ？</title>
    <description>
    <![CDATA[まるでぬるま湯に浸かるような肌に心地良い陽気が差し込む。<br />
こんな温かな空気に抱かれれば睡魔に誘われもするだろう。<br />
犬や猫のような小動物が寝そべり静かにうたた寝するのが似合う午後、グローリィの膝にて眠るのはそれではなく若いアサシン、もちろんルァジノールだ。真っ白な髪に温かな光が射し眩しく輝く。<br />
<br />
彼が人前でも警戒を解けるようになったのは珍しいことではない。グローリィを始め何名も名前をあげられる、敵ではないと知れば彼は容易に警戒を解けるようになった。<br />
しかしこんな午後にうたた寝するのは珍しい。<br />
春の陽気のせいだろうか、瞼を重そうにしていたジノに、ひざ枕を知らなかったらしい彼に、提案してあっさりと寝付かせたのは数分前のことだ。<br />
<br />
「良い夢を見ていますか、ジノ」静かに問い掛けても返事はない、余程深く寝入っている様子。<br />
寝所でさえ微かな物音に跳び起きていた彼が深い眠りを覚えたというのは良い傾向だと思う。<br />
そっと柔らかな白髪を指先で撫でた。<br />
膝を愛しい人に占拠され、眠りの空気が取り巻く中にいて眠くならないはずはない。<br />
<br />
「私は…」<br />
<br />
しかし<br />
<br />
「そろそろ、後ろから刺さる殺気が悪夢になって出てきそう…かな…」<br />
<br />
子供なら泣き出し、大人なら固まり、動物なら逃げ出しそうな殺気を放ち、後ろから首筋に刃を突き付けてくるアサシンがいる。<br />
どうやらグローリィの代わりに仕事に出ているルナティスから伝言を預かってきたらしい。<br />
暗殺者と冒険者という違いはあれど同じ「アサシン」という称号を持つ立場であるヒショウにとってルァジノールは後輩であり弟か息子のような感情さえも持つ。<br />
そんな彼に危険が迫ればヒショウ身体を張る。つまり現在危険であると見なされたのはグローリィで、先刻からずっとこんな調子で刃物を突き付けてきている。<br />
<br />
それなのに何か文句の一つでも言おうとすれば<br />
「静かにしろ、ジノが起きる。」<br />
この状況でつまり膝の上のルァジノールを起こすなと言う。<br />
「鬼ですか貴方。」<br />
かと言っても彼は良識ある人間だと理解している。<br />
ヒショウがそっくなくあたれるのは彼の恋人たるルナティスか、グローリィくらいのものだ。<br />
目の前で恋人掠奪宣言をしたことで目の敵にされたのがきっかけとはいえ、ヒショウが素で対応する数少ない人間の内の一人に入っているのだと思えば気分は悪くない。<br />
<br />
「先日、ジュノスというリキュールが手に入ったのですが」<br />
本当は、好きでもない実家の力で取り寄せさせた。<br />
ジュノーの特産にしようと現地の若者が開発したらしいのだが、新しくてまだ流通に乗っていない上に作れる数に限りがある珍しい代物。<br />
それをグローリィ自身はそんなに興味はなかったし詳しく知らないのだが、ヒショウが気にかけていたというのは知っている。<br />
<br />
「よかったら飲みますか。」<br />
「………。」<br />
<br />
ここで飲むと言えば自然とカタールを下げなければならなくなる。<br />
しかし冷静を装った目が揺らいで唇が何か言いたげに緩められているのが面白かった。<br />
<br />
ヒショウにとってグローリィが素で向き合える人間なら、グローリィにとってヒショウは心から興味を持てる人間だった。からかい甲斐があるし彼の造形の整った顔は好きだ。<br />
また、自分が絶対に落とせない人間だと知っているからこそ<br />
「お代はキス一回で良いですよ」<br />
ふざけて言い寄れるというものだ。<br />
<br />
「俺の愛刀とのキスだったら喜んで」<br />
「…貴方、本当に近頃ドＳですね。」<br />
<br />
苦笑いするグローリィに怒りを見せ付けるようにカタールの刃先で肌を撫でる。<br />
「……。」<br />
それは脅しというには優しいものだと思う。<br />
剣先でありながら刃を立てず剣の腹で肌を押すように撫でるだけ。<br />
皮も切れないような脅し。<br />
思わず笑いそうになる。<br />
<br />
「…この子とキス、一回ですよね」<br />
そう言うとヒショウは心底怪訝な顔をした。この子、とは一体誰を指すのか。キスを、と示したのはヒショウが手にしているカタールしかない。<br />
つまりはそういうことだった。少し身体をずらして、首を傾けて唇をカタールに寄せて見せた。<br />
ぎょっとしたものの、咄嗟にカタールを引いてしまわなかったのは流石というべきか。<br />
既にカタールの刃先はグローリィの口の中にあったのだから、引いていたら彼の舌や唇を傷つけてしまうところだ。<br />
<br />
刃に沿って舌を滑らせ、逃がさないと刃の反対を指で押さえる。<br />
刃で噛まれて鳴った僅かな唾なりがカタールの声にも思えた。<br />
ヒショウはどうにも動かせなくなり、奇行にでているグローリィをせめて傷付けないようにカタールを固定する。<br />
<br />
「……もういい。」<br />
ニヤリと笑みながらヒショウを見上げる、まるで挑発されるようだったがそれでも動けない。<br />
遂に彼は根を上げた。<br />
「分かったから、やめろ。」<br />
<br />
放されたカタールは尖端だけなぶられ唾液にうっすらと濡れていた。<br />
ヒショウは潔癖だと彼の恋人が言っていた気がしたので開放ついでに法衣の袖で拭ってやる。<br />
もう脅す気も失せたらしく、カタールは腰の鞘に収められてカチンと小さく鳴いた。<br />
<br />
「……では、私はまだジノといたいので」<br />
少し彼の眠りが浅くなってきているようだが、それを猫を寝かしつけるように撫でてやる。<br />
「夜、ルナティスも帰ってくる頃にそちらにお邪魔しますよ。」<br />
「……。」<br />
「警戒しなくても良いですよ。ジノに嫌な思いさせたくないのは、誰よりも私なんですから。」<br />
<br />
まだ少し不満を残しながらも彼は背を向けて渋々といった様子で部屋を後にする。<br />
彼がいなくなって、やっとグローリィにも眠気誘う温かなな日差しが戻ってきたように思う。<br />
けれど少し寂しくも思う。<br />
<br />
グローリィにとって彼は他にないタイプの人間で、他にない自分を晒せる人間だ。<br />
結局は相手が面白いとか相手が良いとかではなく、その相手に接している自分を見るのが面白いのだから、どこまでもグローリィには我しかないのだが。<br />
<br />
「………。」<br />
<br />
その点、今膝の上にいる青年には着飾れない。<br />
自分が分からない。<br />
ただ愛しい。<br />
優しくしたい。<br />
優しい時間を与えたいから、今も起こさないように気を使う。<br />
見返りなど、求めずに。<br />
<br />
これもある意味では無償の愛と言えるだろうか？聖職者でありながら務めないこの私が！、そう自身で思いながら笑ってしまう。<br />
<br />
<br />
自然と唇を突いて溢れるその言葉は<br />
<br />
「主よ、私は貴方より貴方の息子を愛してしまいます。」<br />
<br />
愛の告白でありながら<br />
<br />
「貴方が許される者を許す方ならばどうか」<br />
<br />
背徳に塗れた懺悔<br />
<br />
「貴方ではなくその息子にのみ祈りたがる私をお許し下さい。」<br />
<br />
<br />
しかしその瞳には懺悔の気配はなく、心底愉しそうで<br />
<br />
「ただし、私は一心に祈りましょう、誰よりもこの神に捧げましょう。誰にも成せなかったような目に見える程の信仰をしましょう。そしてお許し下さい、誰もが不純だと指差す私の信仰を、しかしこの思いは何よりも純粋なのです。<br />
＿＿amen.」<br />
<br />
祈りもどこか押し付けがましく聞こえた。<br />
そして祈る為に組んだ指はルァジノールの髪を絡めとっているのだ。<br />
<br />
<br />
まるで逃がさないと捕えるように<br />
何もかもが矛盾する、この青年の前では<br />
何も分からなくなり、そして<br />
<br />
少しずつ狂っていくのだ。<br />
]]>
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    <category>自キャラシリーズⅡ</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E8%87%AA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%85%B1/%E3%82%B0%E3%83%AD%C3%97%E3%82%B8%E3%83%8E%EF%BC%8B%E3%83%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%EF%BC%9F</link>
    <pubDate>Sun, 03 Feb 2008 16:41:55 GMT</pubDate>
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    <title>ルナティス×ヒショウ</title>
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    <![CDATA[泣きたくなるような虚しさと背徳感。<br />
「…ごめん。」<br />
まだ上がった息で呟き、茫然自失する。<br />
見下ろした手には白い汚れ。<br />
涙は出ないが、それを見る内に自分に腹が立ってくる。<br />
<br />
かつては彼を汚したくないからと自分の身体を捧げたのに、彼を救い出した今は自分だけのものにした気になって…<br />
けれど彼の心は自分の元にはない現実に、焦燥する。<br />
<br />
渇く心は妄想でごまかすしかなかった。<br />
<br />
「…最低」<br />
<br />
自嘲して手ぬぐいに手を押し付ける。<br />
<br />
「最低っていうのは多分相手の気持ちを考えない奴のことよ？」<br />
「！！！？？」<br />
<br />
不意にすぐ隣から聞き慣れた声がして、心臓が跳ね上がった。<br />
そして慌てて逃げるように下がってズボンを引き上げる。<br />
<br />
「慌ててるとチャックに挟むわよ？」<br />
「ちょっ、ヒショウいつからっ」「何だか最近とっても元気がないルナが気になって、待ち伏せてたの。」<br />
「つまり、始めからいたのか」<br />
<br />
反省の色無く、思い人の体は別人の意思に動かされて笑う。<br />
さっきまで頭の中で散々に抱いた身体、でも中は頭の中で抱いていた人とは別人なのだ。<br />
開き直っていつも通りでいることにした。<br />
<br />
「セクハラです。覗きは犯罪です。」<br />
「ごめんっ」<br />
「…見なかった事にして。」<br />
<br />
苦笑いしてそう頼むと、ヒショウは少し悲しそうな顔をする。<br />
<br />
「ルナ…私ね、ヒショウ…いえ、アスカがやっぱり嫌いよ。」<br />
「……。」<br />
「ルナにあんなに大事にされているのに酷いわ。重いもの抱えて、私なんていう謎な因子までいて、大変なのは分かるけど…ルナを苦しめ過ぎよ、ルナの気持ちに気付いてもいいものでしょうに。」<br />
「僕が勝手に気持ちを押し付けてるだけだ。気付かれてアスカに負担を増やすのも、困るな。」<br />
<br />
だから、今のままでいい。<br />
そう笑うルナティスにヒショウが抱き着く。<br />
首に腕を回し、優しく抱きしめる。<br />
<br />
「ん？」<br />
<br />
ルナティスはわけも分からずその肩を労うように叩いて返す。<br />
けれどそれへの反応は、それでは不満だとばかりに押し倒した。<br />
そして彼のアコライトの法衣に手をかけてくる。<br />
<br />
「ちょっ、ヒショウ、待った待ったっ！セクハラ反対っ！」<br />
「本気よ」<br />
性急な手つきを一旦止めて、半ば睨むようにルナティスを見下ろす。<br />
<br />
「ルナ、私を抱いていいよ」<br />
ヒショウが邪魔そうに髪をかき上げて、真っ直ぐルナティスを見つめる。<br />
「…な、何言って…」<br />
「私はアスカの心はあげられない、けど身体だけなら」<br />
<br />
それは究極の誘惑だった。<br />
当人ではないけれど、同じ身体を当人には知られずに手に入れられる。<br />
きっとアスカに負担はあるだろうが、二人の関係は崩さずにいられる。<br />
ルナティスが知らん顔をしていればその事実はしられない。<br />
一度だけなら…<br />
<br />
<br />
指を延ばし、白い喉に触れる。<br />
自ら衿の合わせを開いている彼の手を掴み、引き寄せて身体の位置を入れ換える。<br />
「…っ」<br />
身体を重ねる。<br />
顔を掌で包み込んで、唇を重ねる。<br />
その直前で、ルナティスは動きを止めた。<br />
ヒショウはただ優しげに微笑んでいる。<br />
<br />
“彼女”は抱いて欲しいわけじゃない。<br />
“アスカの身体”をルナティスに捧げてやりたいだけ。<br />
<br />
結局はどこまでもルナティスの独りよがり。<br />
<br />
<br />
「ルナ？」<br />
<br />
涙が溢れた。<br />
情けない。情けなくて、寂しい。ヒショウに触れていた指先から血の気が失せて熱は四散し、抱く気も失せる。<br />
冷静になれば自分に再び嫌悪した。<br />
<br />
「ごめん。」<br />
<br />
アスカにも、彼女にも。<br />
謝って、ベッドから離れる。<br />
<br />
独りだ。<br />
孤独で死んでしまいそう。<br />
泣き崩れてしまいそう。<br />
身体が、冷たい。<br />
愛しい人ではない誰かの体温がほしかった。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「ぎゃああああああっ！！！！？？？」<br />
<br />
そして隣の同居人のベッドに潜り込み、翌朝にはシェイディの悲鳴がして、彼に殴り起こされた。<br />
]]>
    </description>
    <category>自キャラシリーズⅠ</category>
    <link>http://kangoku.blog.shinobi.jp/%E8%87%AA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%85%B0/%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%C3%97%E3%83%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6_54</link>
    <pubDate>Thu, 31 Jan 2008 08:38:15 GMT</pubDate>
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