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*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)   *小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。   *かなりぶつ切りです。   *携帯からの更新故にあまり整理はできません(笑)   *携帯にも対応しています。   *コメントでの感想なども歓迎です。
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「んーっ!」
「……。」
「んんー!!」
「ルア」
「んがーっ!!!」
「全力で背伸びをしても成長はしない。」

見た目ちょっと怖カッコイイアサクロのにーちゃんが無感情に俺にそう言った。
現実なんて改めてたたき付けられなくても分かってるさ!
分かってるが!
あと4センチなんだあああ!

「…ああ、そうだ」
「ん?なんだよ」
「君には申し訳ない報告だが、私も1センチ身長がの」
「縮んだと言えええええ!!!」
何性懲りもなく伸びてんのこの人。
もう伸びないって約束したじゃん。
いや、約束したというか、おにーさん三十路も迫るお歳だから現実として伸びないだろうと…

「凹むことはない、君も随分背が伸びた。」
ここまで凄い大変だったんだぞ!
時には1センチ伸びて2センチ下がったり、3歩進んで2歩下がったり…
そこまでして伸びたくなかったのか、俺の身長よ。

「でもまだちっこい、格好悪い。」
「もう小さいという部類じゃないだろう。並の女性と列んでもよく映える。」
「ちげーよ…それじゃ意味ねー…」
「?」

そりゃー成長期入って自分でも嬉しいくらい伸びたさ。
臨時の狩りで一緒した女の子より全然高かったし。
何より、もう兄貴と同じくらいになるし。

でも、肝心なとこには追い付いてない。

「ツチナワと列んだ時に釣り合わなきゃ意味ねーんだよ」
「……」


ツチナワは不意に薄く笑みを浮かべた。
にっこりと笑うより、これが彼の本当の笑いだって知るのは俺だけじゃないかと思う。
純粋な大人の笑顔。

きっとその笑顔は、俺の心中なんか分かっていないんだろう。

そうやって頭を撫でて俺より大人のつもりでいるのも今のうちだ。
背が追い付いたら絶対押し倒してやる。


なんて俺が考えてるなんて思いもしない笑顔で「早く伸びるといいな」なんて言ってる。
そいつに俺は力いっぱい「全くだ」と返す。
そんな現状
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ツチナワと友達以上の関係になって、もう半年が過ぎてる。
こんなに時間って過ぎるの早かったかな…

毎日が楽しくて仕方ない。

いつかは可愛い彼女を作って、笑いあって過ごしていくんだって昔から思ってた。
形は少し違ったけど、でも楽しくて、何事も新鮮に思えて、手に入れた夢は予想以上だったと思う。
惚気なんで聞き流して結構。

でも、形が違ったせいか…悩みもある。


「おやすみ」
宿が込んでてツインが取れなかったから今夜は別々の部屋で寝ることになった。
俺の部屋を出ていこうとする後ろ姿を呼び止めた。
「……ツチナワ。」
「何か。」
「……………。」

…すーっげ、恥ずかしいけど…
言わないと後で後悔するしな。
「…ぉやすみの…キス、とか…」

うっわ、何処の乙女だよ俺は!
でもしたかったんだから仕方ないだろが!

「っ」
癖なのかわざとなのか気配を消して俺の前に歩いてきていて
俺が恥ずかしがってる内に唇が押し付けられていた。

…大人の余裕ですか。

「……ん」
ただ押し付けるだけじゃなくて、少し角度を変えたのか、あと少し吸い付いたりして、そんな些細な動きに心臓が跳ね上がった。
ただ口くっつけるだけと思ってた俺が子供なのか?!

「おやすみ」
唇がまだ触れそうな距離で囁いて、髪を撫でられた。

…こ、腰が砕けるってこのことか…!!

「おやすみ」
それだけなんとか返したら、満足げにツチナワは部屋を出ていった。

…くそう…人の悩みを深めてからでていきやがって…
感情表現とかが不器用で無口だけど、私情となればあんなにカッコイイ奴…
絶対に抱けない。

身体が全てなんて思わないさ!!
だけど男なら!お年頃なら!1番好きな人と繋がっていたいと思うわけで…

ぶっちゃけ、さっきのキスおねだりはほんの出来心。
こっちから攻める勇気がないから、逆に襲って来てくれないかななんて願望。

ツチナワになら俺は抱かれてもいいと思っちまうわけで…
一人で妄想してるときだって、そっちの方が多い。

ま、身体の事情からいってそれは有り得ないことなんだけども…


あ、やべっ
キスでまずかったのに、思い出したせいで下半身がパレードしそー


「………トイレ行こ…」

深ーいため息をついてから、俺はベッドを降りた。
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