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*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)   *小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。   *かなりぶつ切りです。   *携帯からの更新故にあまり整理はできません(笑)   *携帯にも対応しています。   *コメントでの感想なども歓迎です。
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『君はまた…全く、いい加減にしなさい。』
『そろそろ上納解けよなぁ…』
『アンタさあ、なんの為に冒険者やってんのよ』

冒険するから冒険者って言うんじゃねーの?
そう言い返したら、回りは呆れた顔ばかりする。

『屁理屈よ、そんなの』
『冒険したいならレベル上げてからにしろよ』
『うんうん、その方が行ける場所も多くなるしねえ?』

何度も何度も、俺に強くなることを迫る。
俺をギルドに受け入れる時「人それぞれペースはあるよね」とか言って笑ってたのに。
やっぱり強くなることを強いるんだ。

「しつこい。俺の勝手だろ!」


そう言ってギルドを飛び出した。
決断まで時間は掛からなかった、ぶっちゃけ始めからこうなるって予想できたし。
そんな風に入っては抜けて入っては抜けてを繰り返すのも、もう何度めだろう。
それでもやっぱり、狩りを…というより、強くなることを強要されるのは嫌だった。

俺はただ、世界を見たかった。
世界中を旅したかっただけなんだ。

「…ウィンリーっつったっけ。じゃあ何でギルドに入ってるん?」

矢を仕入れてくれるブラックスミスの姉さんがいて、ずっと買いに言ってるうちにお得意さんになった。
お陰でこの人のとこに行けばいつでも矢が安く手に入る。
まあ、それを狙って一カ所で買ってたんだけどな。
美人だったし巨乳だし。

「ギルド狩りについてけば弱くてもダンジョンとか潜れるし。あ、あと上納でレベル上がるの押さえられるし。」
「成る程」

ニッコリ笑ってブラックスミスさんは何かを渡してきた。
………ギルドエンブレム。

「上納させてやるしギルド狩りとかもやってやるからさ、頼みがあるんだ。」
「頼み?」

そのブラックスミスはニッと白い歯を見せて笑った。
目が離せなくなったのは美人だったからなのもあるが、それだけじゃない。

この人は裏切らない、そう思えたから。




『ヒショウさーん。アマツの桜もうないけど、イイ感じの宿が刺身とかを安く出してましたよー。なんかこの春は大漁らしいっす』

『………。』
『ちょっ!こらウィンリー!今はその情報いらないー!今せっかくコモドのリゾート件ラブホテルに』
『ありがとう早速アマツに行く。宿の名前教えてくれ。』

邪魔しちまったか。
ま、いいや。
どーせ何処行っても二人仲良くやるんだろうし。

『レイヴァさーん』
『む』
『今ジュノーにいるんだけど、ホテルのスイート空いてるみたいっすよー』
『予約を頼む』

レイヴァさんのその言葉で、ギルドチャット内がわたわたした。

『ちょっ!レイヴァ!?何なに、誰と泊まりに行くの!?彼女!?』
『おかたい顔して、やるぅ~っ』
『えーっと、ひょっとしてシスター・ウラルカとか…?』

たいてい、こうゆうので食いついてくるのって、ルナティスさんとマナさんとセイヤだよなぁ。

『……接待だ。』

レイヴァさんからの返答は、それはそれで反響を呼んだ。
たしかに、あの鉄仮面で人をもてなすとか考えられねーしな。

『じゃ、シングルでいいっすか。何部屋?』
『3だ。』
『了解でーす。』

俺は場違いなくらい上品なホテルに、狩り用の薄汚れた服で入って行って受け付け前に立った。
案の定、心底怪訝な顔をされた。

「シングル3部屋を2泊、明日からの予約でお願いします。あ、領収書もお願いします。」

あんま長居はしたくなくて、それだけまとめて言った。
受け付けのお姉さんはニッコリ笑って会計を済ませて領収書の小さい紙にペンをはしらせた。

「宛名書きはどうなさいますか?」


「ギルド:インビシブルで。」



ウィンリー
ギルド:インビシブル
職位:ウィンリー旅行代理店
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