*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)
*小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。
*かなりぶつ切りです。
*携帯からの更新故にあまり整理はできません(笑)
*携帯にも対応しています。
*コメントでの感想なども歓迎です。
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「なあ、リク」
「なに!?なに!!?」
名前を呼ばれたのがそんなに嬉しいのか、リクは尻尾があったらちぎれんばかりに振り回しているだろう勢いで喜ぶ。
喜ぶのはいいが、その手にある牛乳を零すなよ。牛乳って零すとクセエんだから。
「お前、写真撮る時、どこまでいける。」
「ん?撮影の仕事?」
「まーな。」
「どこまで、っていうと?」
「露出。」
後ろでチヒロが飲んでた何かを吹いた。
すかさずGがふきんを取ってテーブルを拭きながら彼女の背中を摩ってる。
当のリクはというと気にした様子もなく真面目に考えている様子。
コイツ、恥ってもんがあんまないからな。
「パンツ一丁は嫌だ。全裸はOK。」
「成る程、ハンパに脱がされる位なら全裸を選ぶか、男らしいじゃねーか。」
「そっ、それほどでもないでありますっ!」
照れてにやけているリク、今ならきっとヌード写真やらせても文句は言わないに違いない。
「でも僕の裸なんか見て喜ぶ人いないよ?汚いもん。」
汚いっつーのは体格とか体毛とかの話じゃなくて、事故で負った怪我のことを言っているのだろう。
「いや、ドSは喜ぶんじゃねーかと思って。」
そう言って俺はある雑誌を彼に見せた。
それを見たリクは、
流石に固まって涙目になってきた。
それを覗き込んだGは、流石に顔をしかめて、チヒロは思わず顔を背けた。
まあ、なにかと言えばぶっちゃけアブノーマルなエロ本のモデル募集欄なんだが。
「これ、露出とかそういう問題じゃない!!」
「お前、そーゆーの好きじゃ」
「好きじゃないっ!SAIのばかーっ!!」
走り去った扉の向こうで
「そんなSAIが好きな僕のばかーっ!!!」
とか言ってるあたりこれからの人間関係に問題はないだろう。
「SAIさん…」
静寂が立ち込めた部屋で、チヒロが控えめに俺に声をかけてくる。
まーこっちもなんか深刻な顔しちゃって。
「ジョーダンだよ、ジョーダン。」
「いえ、そうじゃなくて」
「ん?」
「リクが…事故で酷いめに遭ったのに、これは…ちょっと…」
俺らの間で「事故」といえばリクが足や指や声を失い、頭のネジが外れた事件のこと。
詳しくはもう俺だって思い出したくもないが、リクは拉致されたうえに暴行を受けた。
暴行、じゃ生易しい。
殺されかけた。
いくら冗談だからってそれを思い出させるようなことをさせようとするのは酷い、チヒロはそういいたいんだろう。
「リクにそのモデルをやらせたいんじゃなくて」
脇からボソリとG。
「SAIがリクにそーゆーことをやりたかっただけなんじゃないのか。」
「は!?」
チヒロがGの発言に思わず口を開けたまま固まった。
おもろいな。
「毎回毎回、お前の観察には恐れ入るよ。」
「最近お前がリクをただ突っぱねてるだけじゃないのは分かってたし、もともとお前はそうゆう性癖だしな。」
「愛情表現だ、愛情表現。」
段々俺とGの会話の意味が分かってきたらしく、チヒロがムカついた顔になってきた。
女の嫉妬は怖いからな、後でテキトーにフォローしておこう。
まあつまりは、俺も徐々にアイツの直球な愛情に心を許してきた、ってことかな。
ただし、だったら俺の性癖も理解してみろ、ってわけであの本を見せてみたわけだ。
あとあいつが真性マゾじゃないことを確かめたかったし。
「アイツがマゾだったらソッコーお断りだからな!」
「変態…」
「SAIさん…」
は?何を今更。
このグループの中に方向性の違いはあっても変態じゃないやつなんていないだろ?
「なに!?なに!!?」
名前を呼ばれたのがそんなに嬉しいのか、リクは尻尾があったらちぎれんばかりに振り回しているだろう勢いで喜ぶ。
喜ぶのはいいが、その手にある牛乳を零すなよ。牛乳って零すとクセエんだから。
「お前、写真撮る時、どこまでいける。」
「ん?撮影の仕事?」
「まーな。」
「どこまで、っていうと?」
「露出。」
後ろでチヒロが飲んでた何かを吹いた。
すかさずGがふきんを取ってテーブルを拭きながら彼女の背中を摩ってる。
当のリクはというと気にした様子もなく真面目に考えている様子。
コイツ、恥ってもんがあんまないからな。
「パンツ一丁は嫌だ。全裸はOK。」
「成る程、ハンパに脱がされる位なら全裸を選ぶか、男らしいじゃねーか。」
「そっ、それほどでもないでありますっ!」
照れてにやけているリク、今ならきっとヌード写真やらせても文句は言わないに違いない。
「でも僕の裸なんか見て喜ぶ人いないよ?汚いもん。」
汚いっつーのは体格とか体毛とかの話じゃなくて、事故で負った怪我のことを言っているのだろう。
「いや、ドSは喜ぶんじゃねーかと思って。」
そう言って俺はある雑誌を彼に見せた。
それを見たリクは、
流石に固まって涙目になってきた。
それを覗き込んだGは、流石に顔をしかめて、チヒロは思わず顔を背けた。
まあ、なにかと言えばぶっちゃけアブノーマルなエロ本のモデル募集欄なんだが。
「これ、露出とかそういう問題じゃない!!」
「お前、そーゆーの好きじゃ」
「好きじゃないっ!SAIのばかーっ!!」
走り去った扉の向こうで
「そんなSAIが好きな僕のばかーっ!!!」
とか言ってるあたりこれからの人間関係に問題はないだろう。
「SAIさん…」
静寂が立ち込めた部屋で、チヒロが控えめに俺に声をかけてくる。
まーこっちもなんか深刻な顔しちゃって。
「ジョーダンだよ、ジョーダン。」
「いえ、そうじゃなくて」
「ん?」
「リクが…事故で酷いめに遭ったのに、これは…ちょっと…」
俺らの間で「事故」といえばリクが足や指や声を失い、頭のネジが外れた事件のこと。
詳しくはもう俺だって思い出したくもないが、リクは拉致されたうえに暴行を受けた。
暴行、じゃ生易しい。
殺されかけた。
いくら冗談だからってそれを思い出させるようなことをさせようとするのは酷い、チヒロはそういいたいんだろう。
「リクにそのモデルをやらせたいんじゃなくて」
脇からボソリとG。
「SAIがリクにそーゆーことをやりたかっただけなんじゃないのか。」
「は!?」
チヒロがGの発言に思わず口を開けたまま固まった。
おもろいな。
「毎回毎回、お前の観察には恐れ入るよ。」
「最近お前がリクをただ突っぱねてるだけじゃないのは分かってたし、もともとお前はそうゆう性癖だしな。」
「愛情表現だ、愛情表現。」
段々俺とGの会話の意味が分かってきたらしく、チヒロがムカついた顔になってきた。
女の嫉妬は怖いからな、後でテキトーにフォローしておこう。
まあつまりは、俺も徐々にアイツの直球な愛情に心を許してきた、ってことかな。
ただし、だったら俺の性癖も理解してみろ、ってわけであの本を見せてみたわけだ。
あとあいつが真性マゾじゃないことを確かめたかったし。
「アイツがマゾだったらソッコーお断りだからな!」
「変態…」
「SAIさん…」
は?何を今更。
このグループの中に方向性の違いはあっても変態じゃないやつなんていないだろ?
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「……。」
私の目の前で、リクさんがリーダーに足蹴にされている。
全く朝からぎゃあぎゃあ五月蝿い人。
「サイー、おはようのキス…」
「ここは日本だ、欧米文化を持ち込むな。」
「僕、欧米育ちじゃないし。いたいいたいっ」
痛いことされるの分かってればそんな馬鹿な要望をリーダーにしなければいいのに。
リーダーが不憫でならないわ。
「チヒロ」
わっ!
びっくりした…Gさんか。
地を這うような低い声が怖いったら…
「蕎麦アレルギーはあるか?」
私が「何ですか?」と聞く言葉と重なって、一瞬何を言ってるかわからなかったわ…
「いいえ、大丈夫です。」
そう言ったらGさんはキッチンに戻っていった。
…今日のお昼ご飯は手打ち蕎麦ですか。
「チヒロ」
「はいぃっ!?」
ま、まだ何か!?
「サイに言いたいことがあるなら言え。」
「え…言いたいこと…?」
「リクみたいに。」
っ…、嫌に決まってるわ。
そうしたら私はリーダーの中で、リクさんと同じ位置付けになってしまうじゃないの。
「お前が思ってる程、サイは理解がないわけじゃない。」
「って…Gさん、さっきから何を言ってるんですか…。」
「あと、リクのことも見下してない。」
無視ですか。
「あと、お前の事を理解してない。」
それは
最後のは、胸にチクッと来たわ。
そりゃそうよね…
私、リーダーとはあまりお話しないし。
リクほど「好きだ」とか伝えてないし。
でもあなた、分かってるの?
私の感情の意味を。
ああ、さっき「理解がないわけじゃない」って言ってたし…分かっているのね。
「…気持ち悪いと思われるわ。リーダーに捨てられる。」
同性から、こんな感情を持たれてるなんて知れたら…
きっとリーダーは私が嫌になる。
「いや、男に好かれるよりは喜ぶだろ。」
それもそうね。
「捨てられはしないだろうが、カモにされてコキ使われるな。」
今のリクさんがまさにそれね。
「それを考慮した上で打ち明ければいい。嫌われるというのはお門違いだ。」
Gさんはやたらはっきりそう言い切って、またキッチンに引っ込んでいった。
そういえばいつだかリーダーが言ってたわね。
「悩んで迷ったら真っ先に俺に打ち明けろ」
あと
「俺がいなかったらGに言え」
GさんはFREE結成時からのメンバーで、リーダーは一目置いているみたい。
普段はただの家事手伝いだけど…
……お母さんみたいな役所なのかしら。
「ありがとう、お母さん?」
笑いながらそう言ったけれど、聞こえなかったのかもしくは聞こえないふりをしたか、彼からの反応はなかった。
「…さーて」
さっきみたいにリーダーにベタベタしようとするリクさんを見て、いらいらをじっと堪えるつもりは、もうなかった。
「私のリーダーに気休く触ってんじゃないわこんにゃろぉおおぉぉおお!!!!!!!!」
「ぃギャあああー!!!!チヒロが豹変したああー!!!!」
私の目の前で、リクさんがリーダーに足蹴にされている。
全く朝からぎゃあぎゃあ五月蝿い人。
「サイー、おはようのキス…」
「ここは日本だ、欧米文化を持ち込むな。」
「僕、欧米育ちじゃないし。いたいいたいっ」
痛いことされるの分かってればそんな馬鹿な要望をリーダーにしなければいいのに。
リーダーが不憫でならないわ。
「チヒロ」
わっ!
びっくりした…Gさんか。
地を這うような低い声が怖いったら…
「蕎麦アレルギーはあるか?」
私が「何ですか?」と聞く言葉と重なって、一瞬何を言ってるかわからなかったわ…
「いいえ、大丈夫です。」
そう言ったらGさんはキッチンに戻っていった。
…今日のお昼ご飯は手打ち蕎麦ですか。
「チヒロ」
「はいぃっ!?」
ま、まだ何か!?
「サイに言いたいことがあるなら言え。」
「え…言いたいこと…?」
「リクみたいに。」
っ…、嫌に決まってるわ。
そうしたら私はリーダーの中で、リクさんと同じ位置付けになってしまうじゃないの。
「お前が思ってる程、サイは理解がないわけじゃない。」
「って…Gさん、さっきから何を言ってるんですか…。」
「あと、リクのことも見下してない。」
無視ですか。
「あと、お前の事を理解してない。」
それは
最後のは、胸にチクッと来たわ。
そりゃそうよね…
私、リーダーとはあまりお話しないし。
リクほど「好きだ」とか伝えてないし。
でもあなた、分かってるの?
私の感情の意味を。
ああ、さっき「理解がないわけじゃない」って言ってたし…分かっているのね。
「…気持ち悪いと思われるわ。リーダーに捨てられる。」
同性から、こんな感情を持たれてるなんて知れたら…
きっとリーダーは私が嫌になる。
「いや、男に好かれるよりは喜ぶだろ。」
それもそうね。
「捨てられはしないだろうが、カモにされてコキ使われるな。」
今のリクさんがまさにそれね。
「それを考慮した上で打ち明ければいい。嫌われるというのはお門違いだ。」
Gさんはやたらはっきりそう言い切って、またキッチンに引っ込んでいった。
そういえばいつだかリーダーが言ってたわね。
「悩んで迷ったら真っ先に俺に打ち明けろ」
あと
「俺がいなかったらGに言え」
GさんはFREE結成時からのメンバーで、リーダーは一目置いているみたい。
普段はただの家事手伝いだけど…
……お母さんみたいな役所なのかしら。
「ありがとう、お母さん?」
笑いながらそう言ったけれど、聞こえなかったのかもしくは聞こえないふりをしたか、彼からの反応はなかった。
「…さーて」
さっきみたいにリーダーにベタベタしようとするリクさんを見て、いらいらをじっと堪えるつもりは、もうなかった。
「私のリーダーに気休く触ってんじゃないわこんにゃろぉおおぉぉおお!!!!!!!!」
「ぃギャあああー!!!!チヒロが豹変したああー!!!!」
彼は歌い方を忘れたという。
日本ではないどこか遠い国で売れた歌手だったらしいから、相当上手かったんだろう。
今では声だけじゃなく顔すら変わり果てたから、もう元には戻れないという。
「いーよ、それでも。僕はココの方が楽しいし、SAIの事好きだもん」
それでも、時々歌おうとしてるのが、少し痛々しいと思う。
戻れるなら戻りたいと思ってるはずだ。
アイツはオペラ座の怪人とは違って、生まれながらに顔半分が化け物だったわけじゃないんだ。
なのに声まで奪われて、話す声は掠れてる。
狂った様に歌う時だけ、声帯は人並みの活動をする。
でもそれだけじゃ、昔のようには歌えない。
「―――」
部屋のソファに座って、掠れ声のまま歌っている。
昔、自分が歌ってた曲だろうか。
俺の知らない言葉だ。
「―なあ、G」
夕飯の支度をしていたGは返事すらしない。
でも聞いてはいるだろう。
「リクのアレ、何語だ?中国じゃねーよな」
「スペイン」
……何でだ。
生まれはイギリス、育ちは中国だろアイツ。
まあ、確かスペインっつったらGはお得意だよな。
「あの歌、知ってるか?」
「アイツの即席だろう」
「…え、そうなのか?」
多分、ではなくGはコックリ頷いた。
「訳すか?」
「ああ、頼むわ。」
Gは鍋を掻き混ぜながら、リクの歌に合わせて、音階無しで平坦に歌詞だけ口にしだした。
「カラス、何故鳴くの。
それは借金を取り立てるから。
猿の尻は真っ赤っか。
サイの頭も真っ赤っか。
昨日の夕飯は和食だった。
今日は中華がいいな。
ボルシチ食べたいな。
カルボナーラ、ペペロンチーノ。
あれ、中華じゃない。
まあいいか。
サイの胸が最近大きくなった。
誰かに揉ませてるのか。
そいつを殺したい。
サイは胸よりツンデレがいい。
キョロちゃんキョロキョロ。
金のエンゼルよこしやがれ」
「もういい。」
私は潔くGに通訳をやめさせた。
前言撤回。
全然痛々しくねえ。
まあ、アイツが楽しいなら構わないさ。
けど誰が人に乳揉ませて豊胸してるだと?
「…リクのビーフシチューには肉を入れるな。」
「ボルシチだ。」
「アイツの好物は作るな。今からビーフシチューに変えろ。」
「………。」
日本ではないどこか遠い国で売れた歌手だったらしいから、相当上手かったんだろう。
今では声だけじゃなく顔すら変わり果てたから、もう元には戻れないという。
「いーよ、それでも。僕はココの方が楽しいし、SAIの事好きだもん」
それでも、時々歌おうとしてるのが、少し痛々しいと思う。
戻れるなら戻りたいと思ってるはずだ。
アイツはオペラ座の怪人とは違って、生まれながらに顔半分が化け物だったわけじゃないんだ。
なのに声まで奪われて、話す声は掠れてる。
狂った様に歌う時だけ、声帯は人並みの活動をする。
でもそれだけじゃ、昔のようには歌えない。
「―――」
部屋のソファに座って、掠れ声のまま歌っている。
昔、自分が歌ってた曲だろうか。
俺の知らない言葉だ。
「―なあ、G」
夕飯の支度をしていたGは返事すらしない。
でも聞いてはいるだろう。
「リクのアレ、何語だ?中国じゃねーよな」
「スペイン」
……何でだ。
生まれはイギリス、育ちは中国だろアイツ。
まあ、確かスペインっつったらGはお得意だよな。
「あの歌、知ってるか?」
「アイツの即席だろう」
「…え、そうなのか?」
多分、ではなくGはコックリ頷いた。
「訳すか?」
「ああ、頼むわ。」
Gは鍋を掻き混ぜながら、リクの歌に合わせて、音階無しで平坦に歌詞だけ口にしだした。
「カラス、何故鳴くの。
それは借金を取り立てるから。
猿の尻は真っ赤っか。
サイの頭も真っ赤っか。
昨日の夕飯は和食だった。
今日は中華がいいな。
ボルシチ食べたいな。
カルボナーラ、ペペロンチーノ。
あれ、中華じゃない。
まあいいか。
サイの胸が最近大きくなった。
誰かに揉ませてるのか。
そいつを殺したい。
サイは胸よりツンデレがいい。
キョロちゃんキョロキョロ。
金のエンゼルよこしやがれ」
「もういい。」
私は潔くGに通訳をやめさせた。
前言撤回。
全然痛々しくねえ。
まあ、アイツが楽しいなら構わないさ。
けど誰が人に乳揉ませて豊胸してるだと?
「…リクのビーフシチューには肉を入れるな。」
「ボルシチだ。」
「アイツの好物は作るな。今からビーフシチューに変えろ。」
「………。」
くるくるくる
くるくる
「…リク、何やってんだ」
カップに入ったコーヒーにサイの顔が浮かぶ。
今日も不機嫌みたいに目が座ってる。
「コーヒーの、ミルクがぐるぐるにならないかな、って」
「はぁ?」
「コーヒーとかクリープのパッケージにあるコーヒーって、ミルクがナルトみたいに渦がぐるぐる」
「それで何杯コーヒー作ってんだお前は。」
「あてっ」
ツムジを親指で突かれた。
「下痢になるー…」
「このミルクたっぷりのコーヒーどもをどーするんだ」
「全部飲むよ?」
「……それ、マジ腹下しても俺のせいにすんなよ。」
サイはその辺のコーヒーを一杯手にして口をつけた。
「苦えっ!」
やっぱり。コーヒー飲めないもんね。
ナリと言葉遣いとかはパンクなにーちゃんみたいだけど中身は案外女の子らしくて可愛いとこあるんだよね。
いつかちゃんと可愛い格好させたいなー。
「何にやけてんだ」
「あでっ、叩かないでよー」
痛い、結構痛い。
しかもなんで頭頂部ばっか狙ってくんの。
サイが構ってくれるだけで嬉しいんだけどね。
「あ、G、こっちこい」
げ。
「…何やってるんだ…」
Gが爽やかに笑ってる…
会計係には見せたくなかったな。
「ちゃんと全部飲むよ、あと一ヶ月僕はコーヒー要らないよ。」
「ならいい。」
いいんだ…
よかった。
Gはいつもの気の抜けたような穏やかな無表情になった。
「なんかリクがコーヒーにミルクがとぐろ巻いたみたいなやつやりてーらしーんだが」
とぐろって言うのかなあれは。
「…………。」
ほら、G困ってるよ。
日本語間違ってたんだよサイ。
と、思ってたら
「?」
Gは台所にひっこんだ。
で、何を思ったか、ボトルの醤油を持ってきた。
「え、何やってんの。」
僕とサイの声が被った。
Gはコーヒーの入ってたカップを手にして、中身を飲み干した。
ていうかそれ、さっきサイが飲んだやつ………
さりげなくサイと間接キス?殺していいかな??
で、飲み干したカップに醤油をだばだば注ぎだした。
「……?…………おおっ!!!!」
「おー、スゲーな。」
醤油って、黒いからカップ注ぐとブラックのコーヒーみたい。
掻き回してそこにミルクを入れたら、ぐるぐるの渦を巻いてる。
「本当のコーヒーだとミルクのほうが重いから沈んで、尚且つすぐに溶けるからできないらしい。」
「へー」
美味しそー
「ぶはっ!!!!」
「うわっ、何してんだお前!!!!」
「ま、まずっ、口が…っ」
「モロ醤油だぞ、飲めるわけねーだろーが阿呆か」
「…うー…」
まずさに気付く前に結構がぶがぶ飲んだらお腹痛くなった。
反省。
後日、僕が残したコーヒーは保存できるようにGがコーヒーゼリーにしてくれてた。
また反省。
くるくる
「…リク、何やってんだ」
カップに入ったコーヒーにサイの顔が浮かぶ。
今日も不機嫌みたいに目が座ってる。
「コーヒーの、ミルクがぐるぐるにならないかな、って」
「はぁ?」
「コーヒーとかクリープのパッケージにあるコーヒーって、ミルクがナルトみたいに渦がぐるぐる」
「それで何杯コーヒー作ってんだお前は。」
「あてっ」
ツムジを親指で突かれた。
「下痢になるー…」
「このミルクたっぷりのコーヒーどもをどーするんだ」
「全部飲むよ?」
「……それ、マジ腹下しても俺のせいにすんなよ。」
サイはその辺のコーヒーを一杯手にして口をつけた。
「苦えっ!」
やっぱり。コーヒー飲めないもんね。
ナリと言葉遣いとかはパンクなにーちゃんみたいだけど中身は案外女の子らしくて可愛いとこあるんだよね。
いつかちゃんと可愛い格好させたいなー。
「何にやけてんだ」
「あでっ、叩かないでよー」
痛い、結構痛い。
しかもなんで頭頂部ばっか狙ってくんの。
サイが構ってくれるだけで嬉しいんだけどね。
「あ、G、こっちこい」
げ。
「…何やってるんだ…」
Gが爽やかに笑ってる…
会計係には見せたくなかったな。
「ちゃんと全部飲むよ、あと一ヶ月僕はコーヒー要らないよ。」
「ならいい。」
いいんだ…
よかった。
Gはいつもの気の抜けたような穏やかな無表情になった。
「なんかリクがコーヒーにミルクがとぐろ巻いたみたいなやつやりてーらしーんだが」
とぐろって言うのかなあれは。
「…………。」
ほら、G困ってるよ。
日本語間違ってたんだよサイ。
と、思ってたら
「?」
Gは台所にひっこんだ。
で、何を思ったか、ボトルの醤油を持ってきた。
「え、何やってんの。」
僕とサイの声が被った。
Gはコーヒーの入ってたカップを手にして、中身を飲み干した。
ていうかそれ、さっきサイが飲んだやつ………
さりげなくサイと間接キス?殺していいかな??
で、飲み干したカップに醤油をだばだば注ぎだした。
「……?…………おおっ!!!!」
「おー、スゲーな。」
醤油って、黒いからカップ注ぐとブラックのコーヒーみたい。
掻き回してそこにミルクを入れたら、ぐるぐるの渦を巻いてる。
「本当のコーヒーだとミルクのほうが重いから沈んで、尚且つすぐに溶けるからできないらしい。」
「へー」
美味しそー
「ぶはっ!!!!」
「うわっ、何してんだお前!!!!」
「ま、まずっ、口が…っ」
「モロ醤油だぞ、飲めるわけねーだろーが阿呆か」
「…うー…」
まずさに気付く前に結構がぶがぶ飲んだらお腹痛くなった。
反省。
後日、僕が残したコーヒーは保存できるようにGがコーヒーゼリーにしてくれてた。
また反省。
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