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*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)   *小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。   *かなりぶつ切りです。   *携帯からの更新故にあまり整理はできません(笑)   *携帯にも対応しています。   *コメントでの感想なども歓迎です。
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「……。」

私の目の前で、リクさんがリーダーに足蹴にされている。
全く朝からぎゃあぎゃあ五月蝿い人。

「サイー、おはようのキス…」
「ここは日本だ、欧米文化を持ち込むな。」
「僕、欧米育ちじゃないし。いたいいたいっ」

痛いことされるの分かってればそんな馬鹿な要望をリーダーにしなければいいのに。
リーダーが不憫でならないわ。

「チヒロ」

わっ!
びっくりした…Gさんか。
地を這うような低い声が怖いったら…

「蕎麦アレルギーはあるか?」

私が「何ですか?」と聞く言葉と重なって、一瞬何を言ってるかわからなかったわ…

「いいえ、大丈夫です。」
そう言ったらGさんはキッチンに戻っていった。


…今日のお昼ご飯は手打ち蕎麦ですか。

「チヒロ」
「はいぃっ!?」
ま、まだ何か!?

「サイに言いたいことがあるなら言え。」
「え…言いたいこと…?」
「リクみたいに。」

っ…、嫌に決まってるわ。
そうしたら私はリーダーの中で、リクさんと同じ位置付けになってしまうじゃないの。


「お前が思ってる程、サイは理解がないわけじゃない。」
「って…Gさん、さっきから何を言ってるんですか…。」
「あと、リクのことも見下してない。」

無視ですか。

「あと、お前の事を理解してない。」




それは


最後のは、胸にチクッと来たわ。

そりゃそうよね…
私、リーダーとはあまりお話しないし。
リクほど「好きだ」とか伝えてないし。


でもあなた、分かってるの?
私の感情の意味を。

ああ、さっき「理解がないわけじゃない」って言ってたし…分かっているのね。

「…気持ち悪いと思われるわ。リーダーに捨てられる。」
同性から、こんな感情を持たれてるなんて知れたら…
きっとリーダーは私が嫌になる。

「いや、男に好かれるよりは喜ぶだろ。」






それもそうね。




「捨てられはしないだろうが、カモにされてコキ使われるな。」





今のリクさんがまさにそれね。






「それを考慮した上で打ち明ければいい。嫌われるというのはお門違いだ。」

Gさんはやたらはっきりそう言い切って、またキッチンに引っ込んでいった。

そういえばいつだかリーダーが言ってたわね。
「悩んで迷ったら真っ先に俺に打ち明けろ」

あと
「俺がいなかったらGに言え」

GさんはFREE結成時からのメンバーで、リーダーは一目置いているみたい。
普段はただの家事手伝いだけど…
……お母さんみたいな役所なのかしら。

「ありがとう、お母さん?」
笑いながらそう言ったけれど、聞こえなかったのかもしくは聞こえないふりをしたか、彼からの反応はなかった。


「…さーて」

さっきみたいにリーダーにベタベタしようとするリクさんを見て、いらいらをじっと堪えるつもりは、もうなかった。





「私のリーダーに気休く触ってんじゃないわこんにゃろぉおおぉぉおお!!!!!!!!」
「ぃギャあああー!!!!チヒロが豹変したああー!!!!」
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