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*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)   *小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。   *かなりぶつ切りです。   *携帯からの更新故にあまり整理はできません(笑)   *携帯にも対応しています。   *コメントでの感想なども歓迎です。
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こんにちは、クリスマスです。
じゃない間違えた、いやしけいです。
私はただいまクリスマスパーティーの準備をしております。
まあ、まだお昼ですから、のんびりと飾りつけですがね。
せっかくですからアサさんと騎士さんも誘いたいと思いましたが、なんだか朝からにゃんにゃんしてそうな気がしたのでやめておきましょう。
クリスマスパーティーは去年もしましたしね。
アサさんには騎士さんの生贄…ではなく、クリスマスデートでもね、二人きりでしていて貰いましょう。

…………はっ
しまった…実は私、今はルナティックなのです。
飾りが小さいから口にくわえて秘技・耳コプターで飛翔して付けていけたのですが…
クリスマスツリーのてっぺんの星…おっきくてくわえて飛べない…

「なんの!!これで諦めてどうするいやしけい!
お前は名前こそ癒し系だが実は気合い系だ!!
いくぞおおお!!!」

気合いを入れて星にかじりつき、前歯を星に食い込ませて
いざ、耳回転!!!




はっ




は、歯がもげるもげるうぅぅうう

「わ、わ!どうしたいやしけい!」
床付近を飛んでばたばたしている私を見つけ、買い物から帰ってきたご主人が飛んできてくれました。

「い、いやしけいが!ほ、星に食われてるううぅぅうう!!!!!!!!!」
「ひゃなふて!わはひはふっへふんへふは!」(じゃなくて、わたしがくってるんですが)
「へ、と、取れなくなってるのか?」

そう、ご主人に気付かれて飛ぶのを諦めたはいいものの
気合いを入れて噛みすぎたせいで食いついたまま取れなくなってしまったのです…

「ごひゅひん~」
「しゃべるなって!歯が星に食い込んだのか、今とってやるからなっ」



あいたたたたたたた




スポッ

「よ、よかった、とれた……」
「全く、びっくりしたぞいやしけい。星なら俺が飾りつけてやるのに。」
「ご主人が帰ってくる前に完成させたくて…」

人間の姿ならもっと楽だったでしょうが、去年は人間の姿でクリスマスを過ごしたので、今年はルナティックなのです。

「ご主人、ご主人」
「ん?何だ?」
「ワインだけでケーキは買って来なかったんですか?」
買い物に行ってくるというからてっきりケーキやお肉を買ってくるものだと…
あ、お肉は私が狩ったサスカッチのお肉の保存がありましたね。

「ふふふ…ケーキはなあ、とっておきがあるんだぞ…!」
ご主人は誇らしげに笑い、そしてキッチンに走っていきました。

そしてすぐに帰ってきたご主人の手には


「じゃーん!!」
「うおおおおお!!!!?」

あ、あらやだ、うおーなんて言ってしまいました。
ご主人の手のにはホールケーキ、しかも真ん中にはルナティックな私がスポンジの塊で作られているのです!!!
しかもほのかに甘く香るこれは…!!

「に、にんじんの、ケーキですくあ!!」
「そうそう、一生懸命作ったんだぜ~おまえがお昼寝してる時とかに!」
それで最近よくキッチンが汚れてたんですね。

ご主人…愛を、愛を感じます…!!!



はああああっ!
耳コプター!!!

「おっ」

飛んでご主人の肩に着地!
そして

「ありがとうございます、ご主人。大好きです! 」


ご主人の頬っぺたにキスをしてほお擦りしました。
くすぐったがって、危うくケーキを落としそうになったので、ケーキをテーブルに置くまで一旦待ちました。
そしてもう一度ほお擦り。

「あ!あとペット用のサンタ衣装があったから買ってみたんだ!」
「まったくもーコスプレがお好みなんて、ご主人たらコアですね。」
とか怪しく言ってみたり。
ああ、早く夜が楽しみだなあ
二人のパーティーなのに、こんなにもうきうきするなんて。
人間の文化って、素敵ですっ



「恋人がサンタクロース♪背の高いサンタクロース♪」
「ごめんなさい、背、高くないですよう…」

「えっ、いや、これはそーゆーんじゃなくて、な!?」
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不意に目が覚めたのは、寝付いてから2、3時間経った頃だった。
外はまだ明け方だ。
隣で寝てる男からはまだ石鹸の匂いがする。
終わると必ず念入りに身体洗うしな。

ただ処理してるだけと思って置こう。
俺に触られるのが煩わしいから、だったらムカつく。
数発殴りたくなる。

彼は俯せてこちらに白髪の後頭部を向けている。
上半身を起こして彼の横顔を上から覗き込んだ。
無防備に寝ている。
何だって男の寝てる姿一つにこんな興奮するんだかな…俺は。
美女が裸で寝てたとかなら男としちゃ当然だろうに。
肩に唇を寄せて軽く口付けて、頬の辺りにも口付けてみる。
石鹸の香りが強くなる。

「朝からサカるな、発情犬か。」
掠れ声の彼は隠れるように、二の腕あたりまで下がっていた布団を首あたりまで引き上げた。
だが残念、同じ布団に俺も入っているから意味がない。

「狸寝入りか?」
「お前が起こしたんだろ。」
眉を潜めて横目に睨んでくる碧い瞳。
そこに口付けようとしたら当然ながら瞼が降りて、睫毛が唇にあたる。
舌を割り入れて眼球まで舐めてやろうかと思ったが、朝からコイツの鉄拳は喰らいたくないからやめておこう。

顔を覗き込むのはやめて白い背中に身体を密着させた。
こちらの方が体温は高いらしい。
熱が彼の体に吸い取られていく。

「………。」

熱苦しい、と払われなかったのは彼が少し寒かったからだろう。
だが

「足に当たってんだよ。」

流石にこっちは文句言われるか。
仕方ないだろう、お前が俺を興奮させてんだから。

「今日、夕飯どうするよ。」
「は?」
「今年は、あのローグとウサギプリにゃ誘われてねーんだろ?」
「………ああ、今日はイヴか。」

忘れてたか。
まあ、数日前にもうすぐクリスマスだな、なんて呟きあってそれきり、話題にも出ずにすっかり忘れてたからな。
たまたま窓の外からどっかの吟遊詩人のクリスマスソングが聞こえたから思い出しただけだ。

「今日くらいは、一日お前の時間俺に当ててくれるだろ?」
「いつもやってるだろ」
「狩りとか関係なく、だ。」
同居する前は俺がしつこく誘って一緒に出掛けたりしたもんだが、いつも一緒となるとどこかへ出掛けたりすることもなくなる。
ただ別々に狩りに行く。
残念ながらコイツとは狩場の好みが合わないからな。

「…そういや」
腕の中で彼がもそもそ動き、壁の方を見上げている。
「明日は、ギルドのクリスマスパーティーだな」
「…ああ」
「ならクリスマス気分で出掛けるのは明日でいいだろ。飯も普通で。」

……寒いから出掛けるのが面倒なんだろう。
彼は眠たそうに目を擦り布団を被った。

「OK、じゃあ一日中俺とベッドの中で文句ねえな。」




「は?」

たっぷり時間をおいて、嫌な予感を感じ取っただろう瞬間に、俺は脱力していた細い足を引っつかんだ。





そんで、日が傾く頃には
彼は厚着をしてふらふらになりながら渋々と活気ある街を歩くのだった。
今日は騎士さんとアサさんのお宅を襲撃して無理矢理お茶を頂いております。
ただ、私はクッキーを切らしたせいでルナティック姿ですが。

ローグ「二人とも上手くいってるんだなァ」

アサさんの寛大さがあってこそだと思いますが。

アサシン「本当に、我ながらよく耐えてると思うな。」

そんな(夜は)強暴な恋人を持った苦労人のアサさんに質問があったのでした。

いやしけい「アサさんアサさん」

アサさんは私の方を見て、何かと聞く代わりに耳の付け根を撫でてくれました。

…ああっ、気持ちいい…じゃなくて!

いやしけい「アサさんは夜どうやって騎士さんを骨抜きにしてらっしゃるんですか!?その極意を是非ご主人に!」

アサさんとご主人がぴしっと音をたてて固まりました。
騎士さんは何やらニヤニヤしています。他人事ですか。

アサシン「知るか。」

呆れ顔で紅茶をぐっと飲むアサさん。
でも顔が赤いですよおにいさん。
騎士さんはというと『変なウサギだな…』とでも思っているのでしょうか。
不思議そうに私の方を見て、アサさんと同じように耳の付け根を撫でてきます。

そういえばこの人、まだ私の正体を知りませんでしたね。
むしろ、そろそろ気づいてください。

って、なんでこの人の撫で方ってエロく感じるんでしょう。
クセですか?
うわっ、こそばいこそばい!
つい耳を動かしてその指をぺしぺしと叩いてしまいました。



騎士「まぁ、お前は何も動かないよな。」

騎士さんがアサさんに向けての突然の発言。アサさんが紅茶にちょっと咽ました。
それはアサさんの夜の様子のことですか。
え、動かないんですか。
それって、いろいろしてくれようとして空回りなうちのご主人よりダメダメということですか。

アサシン「別に、ただ黙って寝てれば終わるだろ。」

苛立たしげにあっさりと言い切るアサさん。
そんな…貴方って本当は

いやしけい「ノオオオオオオ!!!!」

ショックでした!
なんかフェロモンでも出してるうえ、なんかヤラシイ体らしいアサさん(と騎士さん談)がそんなことを言うなんて!
ショックで耳で飛びますよ私は。

いやしけい「愛がないですアサさん!そんなじゃ駄目ですよ!」
アサシン「…そっちの方向でお前にとやかく言われたくないんだが」

いやしけい「だって貴方それじゃマグロですよ!マグロですか!?マグロなんですね!?てゆーかツナですかツナですか!!」
アサシン「…なんだ、マグロって」
騎士「…市場のマグロみたいに寝転がるだけってことだろ」
ローグ「い、いやしけい、どこでそんな言葉を…ってお前なんか性格がっ!」

もうご主人に隠していた私の近頃形成されてきた本性が暴走しつつあるなんて気にしている暇はない!
これは騎士さんのためにもなんとかせねば!

いやしけい「よしオッケーイ!私がこのマグロをとことん粛清させてやりますわ!!さあかかってこいこの ツ ナ ボ ー イ !!」
アサシン「……。」
騎士「よく喋るウサギだな…て、おい。お前、ウサギ相手にキレ…」



あれ 体が宙に浮いて…

 というか テーブルが私の上にさかさまに…



    ギャアアアアア!! ちゃぶだい返しハンターーーーーイ!!!!!






どんがらがっしゃーーーーん


俺の恋人とその友人は、夕飯の片付けなんかしながら昔話に花を咲かせている。
団地妻かっつーの。

だが少し前までは、こんな風に大切な奴が一人いて、その仲間がいて仲良く飯食ったりするなんて思いもしなかった。
昔からしたら滑稽だが、体験してみるとなかなか悪くない。


「騎士さん騎士さん」
肌も髪もやたら白いウサミミプリーストが、俺の隣に腰掛けて売女みたいにこっちを向いていた。
初めは白子ってやつかと思ったがそれにしても白い。

その上極上の美人だ。男だが。
だがやはり俺は今の恋人の方がいい知れぬ魅力があると思う。

惚気だ。


「食後のテザートにこちらのクッキーと焼酎は如何ですか?」
やたら媚びを売るように言ってくるが、なんだその組み合わせは。
飲めないことはないが、元の文化が違う。

「こちらのクッキーなんか、貴方の愛しのアサさんのお手製ですよ?」
「嘘だな、アイツは基本小麦粉とか米のもんは食わねーし作らねー。」
図星を指されたようで、耳がピンと跳ねた。

このウサギプリが何を企んでいるかは知れないが、そのクッキーをあえて引っつかみ、口に放り込んだ。

咀嚼して、飲み下す。
「で、クッキーに何仕込んでやがったんだ?」
聞くと、プリーストは黒い笑みを浮かべて腹から笑いだした。

「引っ掛かりましたね!騎士さん!!」
「引っ掛かってやったんだよ。」
「実は先日、オリジナル勃起薬を開発する機会がありましてね。」
「何やってんだお前さんは。」
「その逆の開発をも成功したのですよ!!
今のクッキーに仕込んだのはその記念すべき第一作!!!!
食べればたちどころに性欲減退、ムスコさんは意気消沈!
これで日々貴方に無体されているアサさんをこの手で守っ」

俺はソファ脇にあったごみ箱にさっき食ったクッキーを吐き出した。

「Σな…、リバースですって!?」
「毒仕込まれた時の為にな、食った物吐き出すのは得意なんだよ。」
「何ですかその非生産的な特技は!!蛙かい!!!!」

「さて、性欲がどうなるって?
小生意気なボケプリースト見てたら気分も舞い上がってきたみたいだが。
さっきのクッキーのせいかな…?」
「Σヒイイイイッ」
「いやしけいを虐めるのもほどほどにしておけよ。」

チッ
つれない恋人は嫉妬も止めもしない。
したらしたでうざったいかもしれないが。




夜は特に何を話すでもない。
ただ並んで酒を飲む。
その合間に、ツマミを取り出して口に放り込んだ。

「…おい、そのクッキー。」
アサシンが指すクッキーはもう俺の口の中だ。

「さっき喰う時に一個くすねた。
ま、お前に無理させてんのも事実だからな、ちょうどいい。」
クッキーの味は、美味くはなかった。


「今度一ヶ月分くらいまとめて作ってもらうか。」
「勘弁してくれ。」

アサシンの目は本気だった。
少しばかり挑戦だった狩りを終えて二人は帰宅し、汗の滲んだアンダーを床に投げ捨て、互いに傷の治療をした後。

「お前、アサシンのわりに痛みに強いよな。」

白髪のアサシンの細めの二の腕に刻まれた縫合後の傷を見ながら、黒髪の騎士が言う。
それを特に気にした風でもなく、アサシンは黙っていた。
痛みに強いのではく、痛みに限らず感情を表に出すのが苦手でまた抑えるのが得意なだけのこと。

「…なあ。」

唇に歪んだ笑みを乗せる騎士。
この男のこの顔はろくでもないことを思い付いた時のもの。

「痛いのが好きなのか。」
「嫌いだ。」
「本当かよ。」
「お前が痛めつけるのが好きなだけだろう。」

嫌な予感に背筋が冷たくなるのを感じながら睨めつけた、精一杯の拒絶。
だが好奇心に火の付いた子供の様に、その男は引き下がる気はないらしい。

「試してみようぜ…」

騎士で古傷がびっしりついた固い筋肉に包まれた腕で、アサシンの肉の薄い細腰を引き寄せる。
武器を持って間合いを取れば均衡する実力は発揮されるが、武器もない密着状態ではアサシンに抵抗の術はなく、身体を露出させれば体格の差で余計アサシンを弱く感じさせてしまう。

相手を拒むわけではないが肌を重ねることに抵抗があるのは、立場が明らかに下になるからというところが大きい。
やはり雄である以上強くありたいものだ。

だがそんな思いも構わず蹂躙するのがこの騎士。


「試してみようぜ。」

不気味に笑いながら鼻先を近づけて唇のすぐ上で囁く。

「普通にヤんのと、痛えの、どっちがアンタは感じるか。」

ふざけたことをぬかす男のその頬に拳をめり込ませる前に、ベッドに押し倒される。
帰ってきたばかりで背に当たるシーツは冷たかったが、腹胸にのしかかる騎士の体温は対照に熱い。



――――――――――

リハビリ作の予告。

……SM!?
SMではないと思う!!

先日、間違えてS極とM極って言っちゃった!(関係ない)
正解は言わずともN極。
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