*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)
*小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。
*かなりぶつ切りです。
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*コメントでの感想なども歓迎です。
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不意に目が覚めたのは、寝付いてから2、3時間経った頃だった。
外はまだ明け方だ。
隣で寝てる男からはまだ石鹸の匂いがする。
終わると必ず念入りに身体洗うしな。
ただ処理してるだけと思って置こう。
俺に触られるのが煩わしいから、だったらムカつく。
数発殴りたくなる。
彼は俯せてこちらに白髪の後頭部を向けている。
上半身を起こして彼の横顔を上から覗き込んだ。
無防備に寝ている。
何だって男の寝てる姿一つにこんな興奮するんだかな…俺は。
美女が裸で寝てたとかなら男としちゃ当然だろうに。
肩に唇を寄せて軽く口付けて、頬の辺りにも口付けてみる。
石鹸の香りが強くなる。
「朝からサカるな、発情犬か。」
掠れ声の彼は隠れるように、二の腕あたりまで下がっていた布団を首あたりまで引き上げた。
だが残念、同じ布団に俺も入っているから意味がない。
「狸寝入りか?」
「お前が起こしたんだろ。」
眉を潜めて横目に睨んでくる碧い瞳。
そこに口付けようとしたら当然ながら瞼が降りて、睫毛が唇にあたる。
舌を割り入れて眼球まで舐めてやろうかと思ったが、朝からコイツの鉄拳は喰らいたくないからやめておこう。
顔を覗き込むのはやめて白い背中に身体を密着させた。
こちらの方が体温は高いらしい。
熱が彼の体に吸い取られていく。
「………。」
熱苦しい、と払われなかったのは彼が少し寒かったからだろう。
だが
「足に当たってんだよ。」
流石にこっちは文句言われるか。
仕方ないだろう、お前が俺を興奮させてんだから。
「今日、夕飯どうするよ。」
「は?」
「今年は、あのローグとウサギプリにゃ誘われてねーんだろ?」
「………ああ、今日はイヴか。」
忘れてたか。
まあ、数日前にもうすぐクリスマスだな、なんて呟きあってそれきり、話題にも出ずにすっかり忘れてたからな。
たまたま窓の外からどっかの吟遊詩人のクリスマスソングが聞こえたから思い出しただけだ。
「今日くらいは、一日お前の時間俺に当ててくれるだろ?」
「いつもやってるだろ」
「狩りとか関係なく、だ。」
同居する前は俺がしつこく誘って一緒に出掛けたりしたもんだが、いつも一緒となるとどこかへ出掛けたりすることもなくなる。
ただ別々に狩りに行く。
残念ながらコイツとは狩場の好みが合わないからな。
「…そういや」
腕の中で彼がもそもそ動き、壁の方を見上げている。
「明日は、ギルドのクリスマスパーティーだな」
「…ああ」
「ならクリスマス気分で出掛けるのは明日でいいだろ。飯も普通で。」
……寒いから出掛けるのが面倒なんだろう。
彼は眠たそうに目を擦り布団を被った。
「OK、じゃあ一日中俺とベッドの中で文句ねえな。」
「は?」
たっぷり時間をおいて、嫌な予感を感じ取っただろう瞬間に、俺は脱力していた細い足を引っつかんだ。
そんで、日が傾く頃には
彼は厚着をしてふらふらになりながら渋々と活気ある街を歩くのだった。
外はまだ明け方だ。
隣で寝てる男からはまだ石鹸の匂いがする。
終わると必ず念入りに身体洗うしな。
ただ処理してるだけと思って置こう。
俺に触られるのが煩わしいから、だったらムカつく。
数発殴りたくなる。
彼は俯せてこちらに白髪の後頭部を向けている。
上半身を起こして彼の横顔を上から覗き込んだ。
無防備に寝ている。
何だって男の寝てる姿一つにこんな興奮するんだかな…俺は。
美女が裸で寝てたとかなら男としちゃ当然だろうに。
肩に唇を寄せて軽く口付けて、頬の辺りにも口付けてみる。
石鹸の香りが強くなる。
「朝からサカるな、発情犬か。」
掠れ声の彼は隠れるように、二の腕あたりまで下がっていた布団を首あたりまで引き上げた。
だが残念、同じ布団に俺も入っているから意味がない。
「狸寝入りか?」
「お前が起こしたんだろ。」
眉を潜めて横目に睨んでくる碧い瞳。
そこに口付けようとしたら当然ながら瞼が降りて、睫毛が唇にあたる。
舌を割り入れて眼球まで舐めてやろうかと思ったが、朝からコイツの鉄拳は喰らいたくないからやめておこう。
顔を覗き込むのはやめて白い背中に身体を密着させた。
こちらの方が体温は高いらしい。
熱が彼の体に吸い取られていく。
「………。」
熱苦しい、と払われなかったのは彼が少し寒かったからだろう。
だが
「足に当たってんだよ。」
流石にこっちは文句言われるか。
仕方ないだろう、お前が俺を興奮させてんだから。
「今日、夕飯どうするよ。」
「は?」
「今年は、あのローグとウサギプリにゃ誘われてねーんだろ?」
「………ああ、今日はイヴか。」
忘れてたか。
まあ、数日前にもうすぐクリスマスだな、なんて呟きあってそれきり、話題にも出ずにすっかり忘れてたからな。
たまたま窓の外からどっかの吟遊詩人のクリスマスソングが聞こえたから思い出しただけだ。
「今日くらいは、一日お前の時間俺に当ててくれるだろ?」
「いつもやってるだろ」
「狩りとか関係なく、だ。」
同居する前は俺がしつこく誘って一緒に出掛けたりしたもんだが、いつも一緒となるとどこかへ出掛けたりすることもなくなる。
ただ別々に狩りに行く。
残念ながらコイツとは狩場の好みが合わないからな。
「…そういや」
腕の中で彼がもそもそ動き、壁の方を見上げている。
「明日は、ギルドのクリスマスパーティーだな」
「…ああ」
「ならクリスマス気分で出掛けるのは明日でいいだろ。飯も普通で。」
……寒いから出掛けるのが面倒なんだろう。
彼は眠たそうに目を擦り布団を被った。
「OK、じゃあ一日中俺とベッドの中で文句ねえな。」
「は?」
たっぷり時間をおいて、嫌な予感を感じ取っただろう瞬間に、俺は脱力していた細い足を引っつかんだ。
そんで、日が傾く頃には
彼は厚着をしてふらふらになりながら渋々と活気ある街を歩くのだった。
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