*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)
*小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。
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出会いは入隊試験の会場。
1番危険を伴う最前線で戦う部隊。
だが愛国心の強い騎士はこぞってそこへ押しかけた。
そうでなくとも、出世を狙うならそこへ入り、生き残ることが条件だ。
今年の試験志願者100余名に対し合格者は6人いるかいないか。
緊張した会場で、皆が思い思いにトレーニングをして待機している。
彼も同じ様に木刀を構え、振るった。
緩やかな動きから段々と激しくなる剣先、腕の筋肉。
臓腑の様な紅の長い髪を揺らして。
小麦色の肌に段々と汗の玉が滲み出る。
「………。」
剣を振るいながら、真剣を部屋中に巡らせ、その広い部屋にいる全ての者を見た。
その中で“彼”はただ座っていた。
瞑想と睡眠を半々でしていたようだ。
思わず見つめたのは僅か5秒程。
その間に彼は目を開き、真っ先にこちらを見た。
淡い金の髪に雪原の様な肌。
どこか夢心地のようにけだるそうにしている。
だが色素が薄い黄土の瞳は信念そのもので出来ていた。
―――ああ、コイツは合格する。
それが初めて彼に感じたこと。
会場でただ一人動かないその男が、この場の誰よりも激しいオーラを発しているように見えたから。
思った通り、あの男は合格して自分は不合格した。
試験は年に一回だが受けられるのは二年に一回だ。
機会は再来年にまたくる。
「また受けるか。」
突然背後から声をかけられた。
振り返れば、全体的に淡い色の姿の騎士。
彼がそこにいたのは知っていたが、声をかけてくるとは。
近くで見れば、魂を食われるような眼力の強さよ。
「無論だ。俺に足りないのは何か分かっている。」
ここで試されるのは腕と信念と忠誠心と強靭な精神だ。
足りなかったのは…合格した彼にはあった、信念。
彼の存在が、自分に足りなかった者を教えてくれた。
「待つ。」
それだけ言って彼は合格者の集まる部屋へ向かった。
あの男が俺を待っている。
それを思うと全身の血が煮えたぎる。
この気持ち、この感覚、あの男と肩を並べる日を早く…
そう思えば心は固くなる。
不意に生まれた信念。
家族の為、友の為、国の為…どれも違う。
この胸に芽生えたのは、あの男と共に…という目標。
今なら合格できる気がした。
1番危険を伴う最前線で戦う部隊。
だが愛国心の強い騎士はこぞってそこへ押しかけた。
そうでなくとも、出世を狙うならそこへ入り、生き残ることが条件だ。
今年の試験志願者100余名に対し合格者は6人いるかいないか。
緊張した会場で、皆が思い思いにトレーニングをして待機している。
彼も同じ様に木刀を構え、振るった。
緩やかな動きから段々と激しくなる剣先、腕の筋肉。
臓腑の様な紅の長い髪を揺らして。
小麦色の肌に段々と汗の玉が滲み出る。
「………。」
剣を振るいながら、真剣を部屋中に巡らせ、その広い部屋にいる全ての者を見た。
その中で“彼”はただ座っていた。
瞑想と睡眠を半々でしていたようだ。
思わず見つめたのは僅か5秒程。
その間に彼は目を開き、真っ先にこちらを見た。
淡い金の髪に雪原の様な肌。
どこか夢心地のようにけだるそうにしている。
だが色素が薄い黄土の瞳は信念そのもので出来ていた。
―――ああ、コイツは合格する。
それが初めて彼に感じたこと。
会場でただ一人動かないその男が、この場の誰よりも激しいオーラを発しているように見えたから。
思った通り、あの男は合格して自分は不合格した。
試験は年に一回だが受けられるのは二年に一回だ。
機会は再来年にまたくる。
「また受けるか。」
突然背後から声をかけられた。
振り返れば、全体的に淡い色の姿の騎士。
彼がそこにいたのは知っていたが、声をかけてくるとは。
近くで見れば、魂を食われるような眼力の強さよ。
「無論だ。俺に足りないのは何か分かっている。」
ここで試されるのは腕と信念と忠誠心と強靭な精神だ。
足りなかったのは…合格した彼にはあった、信念。
彼の存在が、自分に足りなかった者を教えてくれた。
「待つ。」
それだけ言って彼は合格者の集まる部屋へ向かった。
あの男が俺を待っている。
それを思うと全身の血が煮えたぎる。
この気持ち、この感覚、あの男と肩を並べる日を早く…
そう思えば心は固くなる。
不意に生まれた信念。
家族の為、友の為、国の為…どれも違う。
この胸に芽生えたのは、あの男と共に…という目標。
今なら合格できる気がした。
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