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*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)   *小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。   *かなりぶつ切りです。   *携帯からの更新故にあまり整理はできません(笑)   *携帯にも対応しています。   *コメントでの感想なども歓迎です。
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「はい、バレンタインチョコですw」
そういいながらメルフィリアが夕食の席に色とりどりのチョコが盛られた皿を置く。
趣味がお菓子作りであるメルフィリアが夕食担当の時は大抵食後に軽くお菓子が振舞われる。
バレンタインの夜にも彼女のチョコは毎年恒例なので、みんなちゃんと夕飯は腹八分目にしていた。

「ヒショウさんはチョコ作らなかったんですか?」
メルフィリアのチョコを満足げに平らげていたルナティスを見て疑問に思い、その恋人に率直に質問を投げかけた。

「…チョコは苦手だ。」
ヒショウはルナティスと恋人としっかり認識されていることを恥じているのか、少し顔を赤くしている。
彼は甘いものが苦手というが、料理は好きな部類だったはずだ。

「でも作るだけなら大丈夫なのでは?」
「味を見ずに初めて作るものを美味く作れるか?」
問い返されればなるほど、と納得してしまう。

「不味いもんでも、乙女ちっくに「愛情はたっぷり込めたから」とか言えばいいんじゃねーの?」
そんないい加減な発言をするマナだが、なぜかルナティスと腕相撲をしている。
本人を目の前にしているのだからまじめな発言ではあるまい。

「…きもい。」
「…確かにそんなヒショウはちょっと怖いかもしれない。」
自分のことなのにきもいときっぱりいうヒショウと、それに納得しているルナティスだ。

「じゃあ裸エプロンでもしとけば?」
マナのその発言に、一同は吐き気を催したようだ。

「それはいいかもしれない…!」
ただし、ルナティスは除く。
だが言い終わった瞬間に、ヒショウの靴がルナティスの頭を壁に押し付けていた。

「お前の感性はさっぱりわからん。」
「…恋人を足蹴にできるお前の感性もわからねーよ。」

ヒショウに隠れて、マナの呟きにその場の誰もが賛同した。

バレンタインでも人前で恋人らしさの欠片も出せない二人に、甘い時間はまだ訪れそうになかった。
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