*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)
*小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。
*かなりぶつ切りです。
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*コメントでの感想なども歓迎です。
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「ヒショウ…怒ってる?」
「…仕方のないことだろ、怒ってない。」
そうは言ったが、ずっとルナティスに背を向けているのはいらついた顔を見られないようにだ。
彼は鋭い、目を見ながら話したならこちらの心情なんかすぐに見抜く。
「そりゃツインの部屋がなくてダブルしか取れなかったのは仕方ないことだけどさ。」
ツインを四部屋取りたかったが、一部屋はダブルしか残っていなかった。
それに躊躇いもなくそこがいいと言ったルナティスが喜々として俺に飛び掛かった。
俺が怒ったのはそこだと、本人もちゃんと分かっている。
分かるならやるな、おかげで宿の人や周りの客に俺達が同性愛者と即バレだ。
しばらく静かになった。
背中合わせで起きているか寝ているか分からないが、寝息はしない。
「……ヒショウ」
「なんだ。」
そろそろ苛立ちは消えて、代わりに眠気が先だってきた。
「食堂で隣の部屋の人がこっち見て『アイツらホモだぜ』とか言ってたの聞こえた?」
「………。」
お前に聞こえてアサシンの俺に聞こえないわけがないだろう。
正確には『アイツらホモだぜ夜中男の喘ぎ声とかしてきたら最悪だな、どうする』だ。
わざわざ俺の怒りを蒸し返すようなこと言って、なんのつもりだ。
「ホモってホモサピエンスの略じゃね?僕ら限定じゃなくね?と思って今から文句言いたくなっちゃった。」
…この場合のホモは同種の、って意味でホモサピエンスじゃない。
と思ったが、今はあまりコイツと討論したい気分じゃない。
「勝手にしろ。」
適当に返した。
「そっか、じゃあ隣の部屋なら少し声張り上げれば聞こえるよね。」
…何、ちょっと待
「みんなみんなー、ホーモなんだホモサピエンスなーんーだー!!!」
「生きているんだ友達なんだみたいなリズムで変なこと叫ぶな馬鹿が!」
寝転がったま振り返りざまに枕で彼の顔を潰した。
「周りに迷惑だろうが、さっさと寝ろ。」
「むー…」
「ねー、ヒショウ。」
「今度はなんだ。」
「皮下脂肪ってあるじゃん。」
「は?」
「皮膚の下に脂肪があるんだよね、じゃあオークとかも斬ったらびちゅびちゅあふれるのかな。」
気持ち悪い想像すんな。
「あいつらそんな脂肪なさそうだが。」
「そっか、じゃあオークヒーローとか」
「知るか。」
もう付き合いきれない、と毛布を肩まで被った。
「…ヒショウ、の理想の未来の生活ってどんなの?」
……無意味なことを聞いてきていたと思ったら、いきなり無視しがたい質問を飛ばしてくるな。
と、ため息を尽きながらも、少し考えてみた。
「…身体が動かなくなってきたら冒険者やめて適当に街の職に就く…てところか。」
「……そっか。」
「…お前は。」
「僕?僕は………」
しばらく彼は黙りこんだ。
まあ、追求する気はないし、こっちも眠くなって来たから、このまま寝てしまってもいいやなんて気持ちで彼の言葉の続きを待った。
「シェイディの家ってアルベルタの商家だけど跡取りが姉弟共にいなくなって廃れ気味らしいじゃん。」
「は?」
「シェイディ盾にとってそれ乗っ取って優雅に暮らせないかなと思ってた。」
「おい。」
とても迂闊に寝ていられない答えだった。
実に腹黒く現実味のある野望。
「シェイディが聞いたら殺されるぞ。」
「そうかなあ…だってシェイディ達自ら離縁したみたいじゃないか。」
「だからと言って仲間の家庭を乗っ取るとか言うな。」
「分かった。じゃあヒショウがいればどんなでもいい。」
「…今度はいきなり望みが低くなったな。」
「低くないよ。小さい頃からの野望だ。」
さらりとこうゆうことを言われると、顔が熱くなる。
「………なら」
なら、ずっといてやる。
そう小さく呟こうとした。
「ずっと昔からヒショウにあんなことこんなことしたいとか思ってたんだ。」
思わず口をつぐんだ。
…余計なことを言わなければいいものを。
―――――――――――
オチなし。
ただの寝る前のたんたんとした会話
「…仕方のないことだろ、怒ってない。」
そうは言ったが、ずっとルナティスに背を向けているのはいらついた顔を見られないようにだ。
彼は鋭い、目を見ながら話したならこちらの心情なんかすぐに見抜く。
「そりゃツインの部屋がなくてダブルしか取れなかったのは仕方ないことだけどさ。」
ツインを四部屋取りたかったが、一部屋はダブルしか残っていなかった。
それに躊躇いもなくそこがいいと言ったルナティスが喜々として俺に飛び掛かった。
俺が怒ったのはそこだと、本人もちゃんと分かっている。
分かるならやるな、おかげで宿の人や周りの客に俺達が同性愛者と即バレだ。
しばらく静かになった。
背中合わせで起きているか寝ているか分からないが、寝息はしない。
「……ヒショウ」
「なんだ。」
そろそろ苛立ちは消えて、代わりに眠気が先だってきた。
「食堂で隣の部屋の人がこっち見て『アイツらホモだぜ』とか言ってたの聞こえた?」
「………。」
お前に聞こえてアサシンの俺に聞こえないわけがないだろう。
正確には『アイツらホモだぜ夜中男の喘ぎ声とかしてきたら最悪だな、どうする』だ。
わざわざ俺の怒りを蒸し返すようなこと言って、なんのつもりだ。
「ホモってホモサピエンスの略じゃね?僕ら限定じゃなくね?と思って今から文句言いたくなっちゃった。」
…この場合のホモは同種の、って意味でホモサピエンスじゃない。
と思ったが、今はあまりコイツと討論したい気分じゃない。
「勝手にしろ。」
適当に返した。
「そっか、じゃあ隣の部屋なら少し声張り上げれば聞こえるよね。」
…何、ちょっと待
「みんなみんなー、ホーモなんだホモサピエンスなーんーだー!!!」
「生きているんだ友達なんだみたいなリズムで変なこと叫ぶな馬鹿が!」
寝転がったま振り返りざまに枕で彼の顔を潰した。
「周りに迷惑だろうが、さっさと寝ろ。」
「むー…」
「ねー、ヒショウ。」
「今度はなんだ。」
「皮下脂肪ってあるじゃん。」
「は?」
「皮膚の下に脂肪があるんだよね、じゃあオークとかも斬ったらびちゅびちゅあふれるのかな。」
気持ち悪い想像すんな。
「あいつらそんな脂肪なさそうだが。」
「そっか、じゃあオークヒーローとか」
「知るか。」
もう付き合いきれない、と毛布を肩まで被った。
「…ヒショウ、の理想の未来の生活ってどんなの?」
……無意味なことを聞いてきていたと思ったら、いきなり無視しがたい質問を飛ばしてくるな。
と、ため息を尽きながらも、少し考えてみた。
「…身体が動かなくなってきたら冒険者やめて適当に街の職に就く…てところか。」
「……そっか。」
「…お前は。」
「僕?僕は………」
しばらく彼は黙りこんだ。
まあ、追求する気はないし、こっちも眠くなって来たから、このまま寝てしまってもいいやなんて気持ちで彼の言葉の続きを待った。
「シェイディの家ってアルベルタの商家だけど跡取りが姉弟共にいなくなって廃れ気味らしいじゃん。」
「は?」
「シェイディ盾にとってそれ乗っ取って優雅に暮らせないかなと思ってた。」
「おい。」
とても迂闊に寝ていられない答えだった。
実に腹黒く現実味のある野望。
「シェイディが聞いたら殺されるぞ。」
「そうかなあ…だってシェイディ達自ら離縁したみたいじゃないか。」
「だからと言って仲間の家庭を乗っ取るとか言うな。」
「分かった。じゃあヒショウがいればどんなでもいい。」
「…今度はいきなり望みが低くなったな。」
「低くないよ。小さい頃からの野望だ。」
さらりとこうゆうことを言われると、顔が熱くなる。
「………なら」
なら、ずっといてやる。
そう小さく呟こうとした。
「ずっと昔からヒショウにあんなことこんなことしたいとか思ってたんだ。」
思わず口をつぐんだ。
…余計なことを言わなければいいものを。
―――――――――――
オチなし。
ただの寝る前のたんたんとした会話
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