*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)
*小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。
*かなりぶつ切りです。
*携帯からの更新故にあまり整理はできません(笑)
*携帯にも対応しています。
*コメントでの感想なども歓迎です。
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「わわっ!」
後ろから肩にぶつかられて、僕の腕の中で微妙なバランスを保っていた書類の山がふっとんだ。
「あ、ごめーん!」
ぶつかってきたアコライトの女の子はかわいらしく謝って走り去っていく。
ざけんなよ片付けんの手伝えよ。女だからって可愛くしてれば許されると思うなよこちとらあんたみたいのは好みじゃねーんだよ性転換してこいや。
元は強いプリーストだった転生アコライトだからって今は立場同じだろうが何ピンクになってんだ風俗店のエセナースかってんだ聖職者名乗るんじゃないわ、どつきたおして街一周引きずったろか
「セイヤ、大丈夫か。」
「はいぃっ!!」
あらやだ、つい仕事が積もってる苛立ちから別世界にいっちゃった。
低い声がかけられて、肩を叩かれて慌てと立ち上がった。
振り返ったら仏頂面のクルセイダーがいた。
「あ、レイヴァ先輩。おはようございます。」
「おはよう。」
と、言いながら彼は床に膝をついて書類を拾いにかかっている。
「あ!大丈夫です拾っておきますから!」
「…ナツメ殿への書類か。」
「え、はい…。」
「俺も所用がある。途中まで半分持とう。」
「いいですいいです!先輩の手を煩わすわけにはっ」
言ってるのにレイヴァ先輩は書類を拾い続けてる。
僕も慌てて拾いにかかった。
うわ、順番めちゃくちゃだ…
後で直さなきゃ…
「それ」
レイヴァ先輩が、言いながら僕の拾った書類を指差した。
「はい?」
「孤児施設録の40ページ代だな?」
「え…あ、はい。」
頷いたら、先輩は僕の手から書類をとって手の中の書類に重ねた。
その手で僕の後ろを指差した。
「そこらの祭祀予定書をまとめろ。」
「あっ、はい!」
レイヴァさんに指示されるままに書類の片付けを始めた。
「…………。」
「…………。」
数分後には、いつの間にか僕たちはきっちりまとめ直された書類を抱えて廊下を歩いてた。
なんてゆーか…指示が素早くて的確で、びっくりした。
あと、先輩の洞察力に驚いた。
手元の書類に何の何ページが足りなくて、どの辺に何の書類が落ちてるのか予測して、僕の作業が終わる頃に次の指示だして…そんないろいろやりながらも先輩の手は物凄い早くて…
ただの書類拾いだけでこんな頭のよさを見せつけられるとは思わなかった。
これぞ先輩だよ。
レイヴァさんって、教会での先輩であると同時に冒険者ギルドの先輩でもあるけど、いつも目だってなかったしな。
「あの、ありがとうございました。」
「三回目だ。」
「あ。」
いや、だって沈黙が気まずくて…ついっ!(; ̄Д ̄)
「そ、それだけ有り難かったってことです!」
「謝礼謝罪の言葉は数を重ねる程に薄くなるという。」
(゜Д゜)
「…はい。」
とっつきにくっ!
うちのギルドの先輩にヒショウさんっていう暗いアサシンさんがいて、その人とよく一緒にいるから「あ、あの二人ってなんか似てるかな」って思ったけど…
似てない。
ヒショウさんは投げたキャッチボールのボールを遠慮がちに転がしてくるタイプだけど
レイヴァさんは軽やかに全然違うとこに投げてく感じがする!!
要はあんま話したくないタイプ。
「わわっ」
いろいろ考えていたら、レイヴァさんが持ってた書類をまた僕の手の中に戻してきた。
ズシッと重くて、危うく落としかけた。
あ、もうナツメ司祭のお部屋の前だった。
またありがとうございました、と言いかけて、さっき言われたことが頭の中でチラついた。
うう…なんて言えっちゅーねん。
悩んでるうちに、レイヴァ先輩は来た道を戻って…
あれ?
「レイヴァ先輩、ナツメ司祭に御用だったんじゃ…」
「俺の用は東棟だ。」
東棟って、もう随分前に通路過ぎたじゃないか…!
わざわざここまで手伝って…?
……やさしい。
「セイヤ」
「は、はい!」
先輩はまた戻ってきて、僕の目の前に断崖絶壁のように立ちました。
だってこの人背が高すぎ!
「むあっ」
頭を叩くみたいに手をのっけられた。
「お前の働きは、上には好評だ。」
「……ふえっ」
なんか…先輩の威圧で口から出るのは気の抜けた返事にならない声ばっかだ。
「お前が忙しいのは、皆、お前に一目置いているからと思え。」
そう言われた瞬間、顔が熱くなった。
アコライトに押し付けられる雑用や仕事を必死にこなしてたのは、回りの同期がぴいぴい言って動かないのが多くてその怒りをぶつけるように半分やけくそで…
押し付けてくるいい加減な司祭達を何度殴り飛ばしてやりたいと思ったかわからないけれど、悲しい職業病でいっつもニコニコするしかできなくて…
誰もそんな苦労分かってくれてないと思ってた。
「……っ、あ」
僕は今度こそ本当に『ありがとう』と言おうとした。
「だからどつきたおして街一周引きずるのはよせ。せっかくの努力が水の泡だ。」
(゜Д゜)は?
Σ(;゜Д゜;;)あのアコライトにぶつかられた時の独り言、聞かれてたー!!!!一言余計!この人一言余計だよ!
「では」
僕は今度こそ去っていくレイヴァ先輩の背中を眺めながら、慌てて声をかけた。
「先輩!明日の夕食、僕が当番だから、先輩の好物作りますね!」
ありがとう、の代わりに、感謝を行動でしめすことにした。
先輩は顔だけ振り返った。
「毒は入れるなよ」
僕って、なんか警戒されてる…?
どんな人間だと思われてるんだろう。
とりあえず…
「(TДT;)いれるかああああああ!!!!!」
後ろから肩にぶつかられて、僕の腕の中で微妙なバランスを保っていた書類の山がふっとんだ。
「あ、ごめーん!」
ぶつかってきたアコライトの女の子はかわいらしく謝って走り去っていく。
ざけんなよ片付けんの手伝えよ。女だからって可愛くしてれば許されると思うなよこちとらあんたみたいのは好みじゃねーんだよ性転換してこいや。
元は強いプリーストだった転生アコライトだからって今は立場同じだろうが何ピンクになってんだ風俗店のエセナースかってんだ聖職者名乗るんじゃないわ、どつきたおして街一周引きずったろか
「セイヤ、大丈夫か。」
「はいぃっ!!」
あらやだ、つい仕事が積もってる苛立ちから別世界にいっちゃった。
低い声がかけられて、肩を叩かれて慌てと立ち上がった。
振り返ったら仏頂面のクルセイダーがいた。
「あ、レイヴァ先輩。おはようございます。」
「おはよう。」
と、言いながら彼は床に膝をついて書類を拾いにかかっている。
「あ!大丈夫です拾っておきますから!」
「…ナツメ殿への書類か。」
「え、はい…。」
「俺も所用がある。途中まで半分持とう。」
「いいですいいです!先輩の手を煩わすわけにはっ」
言ってるのにレイヴァ先輩は書類を拾い続けてる。
僕も慌てて拾いにかかった。
うわ、順番めちゃくちゃだ…
後で直さなきゃ…
「それ」
レイヴァ先輩が、言いながら僕の拾った書類を指差した。
「はい?」
「孤児施設録の40ページ代だな?」
「え…あ、はい。」
頷いたら、先輩は僕の手から書類をとって手の中の書類に重ねた。
その手で僕の後ろを指差した。
「そこらの祭祀予定書をまとめろ。」
「あっ、はい!」
レイヴァさんに指示されるままに書類の片付けを始めた。
「…………。」
「…………。」
数分後には、いつの間にか僕たちはきっちりまとめ直された書類を抱えて廊下を歩いてた。
なんてゆーか…指示が素早くて的確で、びっくりした。
あと、先輩の洞察力に驚いた。
手元の書類に何の何ページが足りなくて、どの辺に何の書類が落ちてるのか予測して、僕の作業が終わる頃に次の指示だして…そんないろいろやりながらも先輩の手は物凄い早くて…
ただの書類拾いだけでこんな頭のよさを見せつけられるとは思わなかった。
これぞ先輩だよ。
レイヴァさんって、教会での先輩であると同時に冒険者ギルドの先輩でもあるけど、いつも目だってなかったしな。
「あの、ありがとうございました。」
「三回目だ。」
「あ。」
いや、だって沈黙が気まずくて…ついっ!(; ̄Д ̄)
「そ、それだけ有り難かったってことです!」
「謝礼謝罪の言葉は数を重ねる程に薄くなるという。」
(゜Д゜)
「…はい。」
とっつきにくっ!
うちのギルドの先輩にヒショウさんっていう暗いアサシンさんがいて、その人とよく一緒にいるから「あ、あの二人ってなんか似てるかな」って思ったけど…
似てない。
ヒショウさんは投げたキャッチボールのボールを遠慮がちに転がしてくるタイプだけど
レイヴァさんは軽やかに全然違うとこに投げてく感じがする!!
要はあんま話したくないタイプ。
「わわっ」
いろいろ考えていたら、レイヴァさんが持ってた書類をまた僕の手の中に戻してきた。
ズシッと重くて、危うく落としかけた。
あ、もうナツメ司祭のお部屋の前だった。
またありがとうございました、と言いかけて、さっき言われたことが頭の中でチラついた。
うう…なんて言えっちゅーねん。
悩んでるうちに、レイヴァ先輩は来た道を戻って…
あれ?
「レイヴァ先輩、ナツメ司祭に御用だったんじゃ…」
「俺の用は東棟だ。」
東棟って、もう随分前に通路過ぎたじゃないか…!
わざわざここまで手伝って…?
……やさしい。
「セイヤ」
「は、はい!」
先輩はまた戻ってきて、僕の目の前に断崖絶壁のように立ちました。
だってこの人背が高すぎ!
「むあっ」
頭を叩くみたいに手をのっけられた。
「お前の働きは、上には好評だ。」
「……ふえっ」
なんか…先輩の威圧で口から出るのは気の抜けた返事にならない声ばっかだ。
「お前が忙しいのは、皆、お前に一目置いているからと思え。」
そう言われた瞬間、顔が熱くなった。
アコライトに押し付けられる雑用や仕事を必死にこなしてたのは、回りの同期がぴいぴい言って動かないのが多くてその怒りをぶつけるように半分やけくそで…
押し付けてくるいい加減な司祭達を何度殴り飛ばしてやりたいと思ったかわからないけれど、悲しい職業病でいっつもニコニコするしかできなくて…
誰もそんな苦労分かってくれてないと思ってた。
「……っ、あ」
僕は今度こそ本当に『ありがとう』と言おうとした。
「だからどつきたおして街一周引きずるのはよせ。せっかくの努力が水の泡だ。」
(゜Д゜)は?
Σ(;゜Д゜;;)あのアコライトにぶつかられた時の独り言、聞かれてたー!!!!一言余計!この人一言余計だよ!
「では」
僕は今度こそ去っていくレイヴァ先輩の背中を眺めながら、慌てて声をかけた。
「先輩!明日の夕食、僕が当番だから、先輩の好物作りますね!」
ありがとう、の代わりに、感謝を行動でしめすことにした。
先輩は顔だけ振り返った。
「毒は入れるなよ」
僕って、なんか警戒されてる…?
どんな人間だと思われてるんだろう。
とりあえず…
「(TДT;)いれるかああああああ!!!!!」
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