*小説を携帯などからUPするスペースです。(かなり自分用です。)
*小話からプチ長編や、本編もちょくちょく更新すると思われます。
*かなりぶつ切りです。
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それを拾ったのは、賭けだった。
私の中の偽善と狂気、どちらが勝るか…
私は赤子を拾った。
私が殺した女の腹から。
気持ち悪い程パンパンに膨れあがった腹に、弱々しくもたしかに灯る命があるのだと知れた。
そのまま放って置けばそれもただの肉の塊に帰すだろうが、俺はその腹を切り裂き中身を取り出した。
羊水と血が溢れる女の腹の中には生き物が二つ。
そこらで見るモンスターより余程化け物じみてみえた。
「コードネーム、名前はお前が考えろ、ジノールス。」「じゃあ…ルァジノール。」
「俺とお前の名をくっつけるな、気色悪い。」
「面倒だ、もう決めた。」
メルァーゼ、通称ルァは私の監視者。
と言っても案外人間らしく、俺を拘束しなければ放置・傍観もしない。
監視者というよりもペアに近い。
ルァから手渡された子供は泣き疲れたのか、私に怯えたようだったが泣いていたが声はあげなかった。
ルァが抱き抱えていたのは歩くのが遅いからで、もう歩くことは出来るらしい。
「もう一人、いただろう。」
「死んだ。」
「やはり子供は呆気なく死ぬ。」
「お前が温めも羊水を吐かせもせず首根っこ掴んで連れて来たからだ。この子供も危なかったそうだ。」
そんな事に興味はない。
これは実験なんだ。
「双子は替え玉やフェイクに使えるから便利だったのに。」
「コイツはどうせアサシンになる前に死ぬさ。」
既に、黙って見上げてくるチビに拳を振り上げたい気分。
だが俺の中の者がやめろと身体を拘束している。
「…そうはいかないかもしれないぞ。」
ルァが無感情に言う。
俺にもこのガキにも同情なんかしていないんだ。
「その子供、口がきけない。目は訓練で何とかなるだろうが、視力も弱いみたいだ。」
「ふん、オブジェにはなるか。」
「……ジノールス…」
鼻でわらった俺に何かを感じたらしく、嫌悪する目を向けてくる。
「“俺”は相変わらず嫌われ者かよ」
「嫌ってるわけじゃない。お前はすぐに何でも壊すから面倒臭い」
「ならお前の為にコイツをミンチにしてぶちまけてやろうか」
笑いながら白い頭した子犬みたいな子供の頭を掴んだ。
まだ言葉なんかろくに分かっちゃいないだろうが、頭を掴まれて怯えたようだ。
「…そのうちお前がミンチにされるぞ。」
「お前がするのかよ。」
「俺は汚れる殺し方は嫌いだ。」
何ともいえない会話を交わし、俺は子供を小脇に抱えて家の奥、ほとんど使わない寝室に放り込んで扉をしめた。
そのうち開けようと四苦八苦してる音がしてきたが、ノブを回せても開かないように椅子を扉の前に転がした。
「悪いな…しばらく出てくるなよ…」
椅子をもう一つ、扉へ押し付ける 。
今出てきたら…
「…私はお前を、殺してしまうから…。」
椅子を掴む手が震えて、納まらない。
「…相変わらず、損だなアンタは。」
ルァが、私の後ろに立つ。
震えている私を労るように頭に手を置いてくれる。
「…そう言うなら…私があの子を取り出すのを止めてくれればいいのに。」
「あれは組織の暗殺者として正しい行動だ、止める理由はない。」
笑いが込み上げ、涙がでそうになる。
「…意地が悪い…。」
「俺がジノールスという男をいじめられるのは、あんたが出てるときくらいだからな。」
そうだ、彼は私の敵にも味方にもならない。
ジノールスという男そのもののパートナーであるだけだ。
それは彼なりの優しさなのだろうけど…
ジノールスの良心である私には、辛いのに。
「“お前達”の実験なんだろう。」
ジノールスの中のアンバランスな悪意と善意、どちらが勝るか。
あの少年、ルァジノールを生かすことができたら、私は優しい人間になれるだろうか。
なりたいわけじゃない。
ただ自分が分からないから試しているだけだが。
「どうか、生きろ…ルァジノール…」
今の私はただ、そう願う。
――――――
ジノールス:ルァジノールの育ての親。やや人格障害。
ルァジノール:育ての親。ジノールスが優しい時は部屋に閉じ込められていたので、彼にはDVの記憶しかない。
私の中の偽善と狂気、どちらが勝るか…
私は赤子を拾った。
私が殺した女の腹から。
気持ち悪い程パンパンに膨れあがった腹に、弱々しくもたしかに灯る命があるのだと知れた。
そのまま放って置けばそれもただの肉の塊に帰すだろうが、俺はその腹を切り裂き中身を取り出した。
羊水と血が溢れる女の腹の中には生き物が二つ。
そこらで見るモンスターより余程化け物じみてみえた。
「コードネーム、名前はお前が考えろ、ジノールス。」「じゃあ…ルァジノール。」
「俺とお前の名をくっつけるな、気色悪い。」
「面倒だ、もう決めた。」
メルァーゼ、通称ルァは私の監視者。
と言っても案外人間らしく、俺を拘束しなければ放置・傍観もしない。
監視者というよりもペアに近い。
ルァから手渡された子供は泣き疲れたのか、私に怯えたようだったが泣いていたが声はあげなかった。
ルァが抱き抱えていたのは歩くのが遅いからで、もう歩くことは出来るらしい。
「もう一人、いただろう。」
「死んだ。」
「やはり子供は呆気なく死ぬ。」
「お前が温めも羊水を吐かせもせず首根っこ掴んで連れて来たからだ。この子供も危なかったそうだ。」
そんな事に興味はない。
これは実験なんだ。
「双子は替え玉やフェイクに使えるから便利だったのに。」
「コイツはどうせアサシンになる前に死ぬさ。」
既に、黙って見上げてくるチビに拳を振り上げたい気分。
だが俺の中の者がやめろと身体を拘束している。
「…そうはいかないかもしれないぞ。」
ルァが無感情に言う。
俺にもこのガキにも同情なんかしていないんだ。
「その子供、口がきけない。目は訓練で何とかなるだろうが、視力も弱いみたいだ。」
「ふん、オブジェにはなるか。」
「……ジノールス…」
鼻でわらった俺に何かを感じたらしく、嫌悪する目を向けてくる。
「“俺”は相変わらず嫌われ者かよ」
「嫌ってるわけじゃない。お前はすぐに何でも壊すから面倒臭い」
「ならお前の為にコイツをミンチにしてぶちまけてやろうか」
笑いながら白い頭した子犬みたいな子供の頭を掴んだ。
まだ言葉なんかろくに分かっちゃいないだろうが、頭を掴まれて怯えたようだ。
「…そのうちお前がミンチにされるぞ。」
「お前がするのかよ。」
「俺は汚れる殺し方は嫌いだ。」
何ともいえない会話を交わし、俺は子供を小脇に抱えて家の奥、ほとんど使わない寝室に放り込んで扉をしめた。
そのうち開けようと四苦八苦してる音がしてきたが、ノブを回せても開かないように椅子を扉の前に転がした。
「悪いな…しばらく出てくるなよ…」
椅子をもう一つ、扉へ押し付ける 。
今出てきたら…
「…私はお前を、殺してしまうから…。」
椅子を掴む手が震えて、納まらない。
「…相変わらず、損だなアンタは。」
ルァが、私の後ろに立つ。
震えている私を労るように頭に手を置いてくれる。
「…そう言うなら…私があの子を取り出すのを止めてくれればいいのに。」
「あれは組織の暗殺者として正しい行動だ、止める理由はない。」
笑いが込み上げ、涙がでそうになる。
「…意地が悪い…。」
「俺がジノールスという男をいじめられるのは、あんたが出てるときくらいだからな。」
そうだ、彼は私の敵にも味方にもならない。
ジノールスという男そのもののパートナーであるだけだ。
それは彼なりの優しさなのだろうけど…
ジノールスの良心である私には、辛いのに。
「“お前達”の実験なんだろう。」
ジノールスの中のアンバランスな悪意と善意、どちらが勝るか。
あの少年、ルァジノールを生かすことができたら、私は優しい人間になれるだろうか。
なりたいわけじゃない。
ただ自分が分からないから試しているだけだが。
「どうか、生きろ…ルァジノール…」
今の私はただ、そう願う。
――――――
ジノールス:ルァジノールの育ての親。やや人格障害。
ルァジノール:育ての親。ジノールスが優しい時は部屋に閉じ込められていたので、彼にはDVの記憶しかない。
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